第4話 「猫」 「第一印象」

関係ない話だが、僕は猫が好きだ。

なんで?って言われると、

理由は沢山あるのだが...

...なんとなくなっちゃんに似てる気がする。

気まぐれな所とか、

逃げ足だけは無駄に早いところとか...

猫はツンツンしたイメージがあるかも

しれないが、以外にわんぱくな所もある。

1番似ている所といえば...

顔立ちだろうか...?

爛々らんらんとしていて真ん丸な目、

猫のような可愛らしい口...

横顔を見てみれば凛々りりしいものだ。

一言で言えば可愛い。可愛いのだ。

...それに...なっちゃんと外出すると

必ず猫を3、4匹後ろに着けて

待ち合わせに来たりするのだ。

猫使いなのか?というぐらいに...。

体臭がマタタビなのか...??と

思ったこともある。


『 ... 凪 ... 私の顔になんか着いてる ? 』

「え? いや ... 別に ? 」

『あ 、 もしかして私に見惚れちゃった ? 』

「 ... それはないな 。 」

『 え ~ ... ちょっとは

 乗ってくれてもいいじゃん...』

「 断る。」

『うぇ ~ ん ... 冷た ~ い ... 』

「はいはい ... , 」


今日は図書館に勉強に来ている。

夏でも涼しい図書館は快適だ。

ただ...

なっちゃんは本が大好きだから

本ばかり読んで勉強が進まないのだ。

「 ... ワーク進んでないけど ... ‪w 」

『 え ~ ... い ~ じゃん ? 読解力 あがるし 』

また本を見るなっちゃん。

「 いやいや ... 国語の勉強だったらいいけど...

 数学だよ...??なっちゃんが苦手な。」

『う っ ... いやさ ...

得意なのを伸ばすのがいいって言うじゃん...?』

「苦手なのから逃げててもダメだよ?」

『うぇぇ ~ ん ... やりたくなぁぁい ... 』

「小学生 じゃ ねぇんだから 、 ほら ... 」

『 い ~ や ~ だ ~ ... ! 』

「ちゃんとやろ?ね?」

『じゃ , 凪がジャンケンに勝ったらやる!』

「はぁ ... ?? まぁ、いいけど ... やれよ ? 」

『おっしゃ!

 さーいしょーはぐー ! じゃーんけーん...』

「 ほい 」『 ほいっ!』

あ、勝った。

『うげぇぇ ... 負けた ... 』

「はい ... んじゃ、 やれよ?」

『いやだ ぁ ~ 』

「 はぁ ... 」

幼稚園生かこいつは...

勉強しに来た意味...

机に突っ伏してもなにも変わんないぞ ~ ...

...なっちゃん?

......おーい ... ?

「 早く始めろ... っ て 、」

はぁ?!寝てる...?!

もう...寝んの早...猫かよ...







 人の第一印象って...やっぱり髪じゃないか?

顔も重要だが、僕的には髪だと思う...。

髪が短ければ男っぽくみえ、

長ければ長いほど女っぽく見えるだろう?

前から見て、顔や骨格で

男性か女性かを判断することも出来るが...。

顔も骨格も中性的で、髪も短かったら

男か女かわからなくなる...のでは?

実際、「この人...男...?女?」と

混乱した人もいるのではないか...?


僕は皆から

『髪短ければ男に見えるよね』とか言われた

経験もある。

いや、髪型で人の性別を判断するのは

今の時代よろしくないと思う。

ジェンダーレスとかトランスジェンダーとか...?

でも、第一印象って大事だと思う。

僕の髪はクラスの中で1番長い。

だから『女』として認識されている...

かもしれない。

男として認識されたいのなら

髪を切って男子の制服を着れば...?

と思うかもしれないが、そう簡単ではない。

僕は親から髪を切るのを猛反対されている。

ここまで長くするのにどれだけ苦労したかとか...

男子の制服を戸籍上の女子、

または女子の制服を戸籍上の男子が

着ることはとても難しい...はず。

最近はどちらの制服を来ても良いという

学校もあるが、その数はとても少ない。

まだ日本には『男子は男子、女子は女子』という考えが社会にこびり付いている。

性転換をするのも日本は難しい。

一定以上の条件を満たしていないとできない。

1番手っ取り早いのは偽装。

入学前に戸籍を偽る...

でも、いずれバレる。

そうすればどうしようも出来ない。

学校側の校則を変えるのも

そこまで簡単ではないだろう。

現代社会を変えることは皆が思ってるより

大分難しい事だ。

日本はまだ、多様性について深く考えていない。

...でも、トランスジェンダーな人は

男子から女子または女子から男子の

制服に変えるだけだ。

でもジェンダーレスはどうだろう?

どちらでもないのだ。

制服の概念を変え、制服を作り直す

必要があると思う。僕は。


...話が少しズレてしまった。

まぁ纏めると、

いとも簡単に性別を変えることはできないのだ。

この問題をどうにか解決したいが...。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る