第3話 「恋愛」「水泳」
何度 も 言うようで 執拗い が ,
やっぱり 女の子が 好きだ。
この発言は 変態に 聞こえるだろうか…
前になっちゃんに相談した時は ,
『別に女の子好きになったって ,
好きっていう気持ちに
変わりはないからいいでしょ』
って言ってくれた。嬉しかった。
こういう考えが世の中に広まればいいのに…
僕の願いは叶うのだろうか。
『ねぇねぇ、あの人ちょーかっこよくね?』
とか
『わ、目合ったぁ!きゃww』
だとか、コイバナが飛び交う教室。
そんな話が聞こえてくると、
少し期待してしまって
ドキッとしてしまうことがある。
もしかして僕のことだったり…?
そんなはずないけどね…
僕だって恋愛に興味がないわけではないのだ。
少しぐらいはモテたい。
ちやほやされてみたい。
…けれど、きっとこの夢は叶うはずがない。
どうすればモテるのか…?
おっと、今(何こいつ男子みたい…)って思った?
…じ、実質男子だ。モテたくて何が悪い…
正直言って、女子の行動は理解しがたい。
女子のお前が何を言うと思うかもしれない…
だが、男子だ。僕は男子になりたいんだから
そういう邸で話してくれ。
お願いだ。だったらセーラー服着てるきっしょい
女装男子みたいになっているがそれは…
触れないでくれ
仲いいと思ったらお互いの悪口を
陰で言い合ってるし、
相手の容姿を酷く気にし、
『前髪校則違反だ』とか細かい
ところまで見てるくせして
陰口は全力でシカトする。
全員が全員そうでないことは
分かっている…が、やっぱり理解しがたいのだ。
天然の子はモテるって言って
天然のふりしてたり、
バレバレなのにぶりっこしたり…?
…あれ?僕ってこんなに女子の事嫌ってたっけ?
いわゆる思春期…?
(※多分違うと思うよ凪君…)
今日は水泳だ。
うちの学校は男子と女子で別れるのだが…
是非一人で授業を受けたい。
水泳の授業があるだけで
恥ずかしくて死にそうになる。
着替えの時は…
タオルを巻いている人はまだいい。
まだ、だ。
素っ裸で着替える人はどうだ?
中には居るだろう…?こんな年にもなって
羞恥心のかけらもない奴が…!
ただでさえジャージに
着替えるだけでも苦痛なのに
水着ともなるともう…
何処見て着替えればいいんだって話だ…
空気読めない奴は素っ裸のまま
「え~?何処見てんの~?ww」
と言って覗き込んてくる始末…
(※一年生の時経験済み)
天井でも見てろってか?
天井見ながら着替えてたら
傍からみたら頭おかしい奴だろ...
この問題をどうにか解決したい...。
それに...スク水だよ...スクール水着...
うちの学校は指定の水着しか着れない。
絵に描いたようなスク水だ。
エロ ... ん"ん"ッッ... (咳払い)
あっち系の絵とかで 描写されるような絵だ。
着れば体の形がくっきり見えるような、
そういう服装だ。
...見るだけなら...というか、
寧ろ見たいとか言う気持ちもあったりする...
あったりするけど!!
それ以上に...なんというか...
恥ずかしいというか...
まだ自分の体の作りは女なんだからと
考えるとこう......いや、なんでもない。
...今 百合だとか思わなかったか???
水泳はそんな エッッ な事を考える
行事じゃない。うん。泳ぐための授業だ。
泳ぐのは嫌いじゃない。寧ろ好きだ。
小さい頃から水泳をやっていたし...
というよりやらされていた...?
文武両道!とか親が言ってたりして、
運動神経皆無な僕をせめて泳げるようにと
スイミングスクールに通わせ始めたことが
きっかけだ。
運動神経皆無な僕でも何故か水泳は出来ていた。
お陰であだ名は“ペンギン”だった。
陸では足が遅いのに、
水中での動きが速いからだろうか...?
僕の事をよく知ってくれた上で
付けてくれたあだ名みたいだから
少し気に入っている。
夏、照りつける太陽の中、
涼しい水の中で泳ぐというのは、
とても心地よいものだ。
水泳が得意でない人は
そうでもないかもしれないが、
僕にとっては特別な時間でもある。
嫌なことを忘れて夢中で泳ぐことに
打ち込める時間だ。
...スク水関係を除けば。
水泳が好きな割には僕は帰宅部だ。
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