第5話 赤い物
最近、周囲に赤い物が溢れている。
ライターとして契約している出版社の金本君は赤いカーディガンを羽織り、
同社の事務員である優希さんは赤いリップティントをつけ、
ライター仲間の木村さんは赤い文房具を使い、
私の同居人である圭佑は「鞄が古くなったから新調しちゃった」と言って赤いボディバッグを買ってきた。
あまりにも皆が赤色の物を買うので
「赤がトレンドなの?」と聞いてみたが
皆一様に首を傾げて「さぁ…そうなんじゃない?」と答える。
しかし店を見渡してみればそこまで赤色が押されている気配は無く、
皆がタイミング良く赤い物を持ってるだけなのかなぁと思いつつ、
私は買い物カゴに赤いパッケージのお菓子を入れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます