第2話
「ごめん!!」
「大丈夫、今来たところよ。それより、口にご飯粒ついてるよ」
「嘘!? どっち!?」
走って待ち合わせ場所に行くと焦げ茶色のロングヘアー、気が強そうな美女・
彼女、入生田チヨはアニメオリジナルキャラクターだ。
遅刻常習犯かつテノヒラロボ持ち込みを禁止されているのに平然と持ってくるホノオの天敵であり幼馴染の学級委員長ヒロイン、ホビアニでそのホビーはやってないし興味はないけど主人公と関わった事によって興味を持ち応援に来る系ヒロイン枠でもある。
彼女、チヨちゃんとは入学したての頃、ヤンキーとのバトルが原因で少し有名人になったせいで約一名からしつこい質問攻めにあってたアタシを困ってるから止めなさいと助けてくれた。
それが切っ掛けで仲良くなって、今じゃ、お互いにちゃん付で呼び合う仲に。
住んでる場所が近所という事もあってこうして待ち合わせして毎日、他愛もない話をしながら学校に行っている。
アニメでいつも怒鳴っているせいでヒステリーなイメージを持っていたけど学級委員長をしているだけあって真面目なしっかり者、怒るような事をしなければ穏やかな子だ。
よくよく考えれば毎日遅刻するわ持ってきてはいけないロボを持ってくる主人公ってヤバくない?
主人公だから良いのか?
とまあ、そんな事を思いながら学校に向かうのでした。まる。
「ねえ、ホノオちゃん。最近、彼女にしつこく絡まれてない?」
「あ~、前は凄くしつこかったけど今は全然かな」
「そう、今は大丈夫でも喉元過ぎればまたやってくるかもしれないから、そういう時は私に言ってね」
「うん、気にしてくれてありがとう。また絡まれたら言うよ」
─────
学校に向かうホノオとチヨを草むらに隠れながら眼鏡をかけた少女・桝ココミと彼女の助手(とココミが勝手に言っている)であり幼馴染の月下カイの二人が覗いていた。
先ほどのホノオとチヨの会話に出てきた彼女はココミの事だ。
入学当初、しつこくホノオにウザ絡みしたおかげでホノオに怯えられチヨに要注意人物に認定されてしまい鉄壁ガードを発動され近づけなくなってしまったがそれでも諦めず追っかけてるのだ。
「う~む、今日も入生田氏がおりますね~」
「ねえ、もう諦めた方が良いじゃないのかな。溫井さん、嫌がってるみたいだし・・・・・・」
「初心者でありながらあれだけの動きをしたバトラーを放っておくと言うのですか!?」
「い、いや、そういう意味じゃなくて・・・・・・」
「まあ、確かに一理あるかもしれませんね。このままでは溫井ホノオの取材なんて出来ません。なら、気分転換も兼ねて取材対象を変えましょう!!」
「え?」
取材対象の変更を言い出すココミにカイは嫌な予感しかしなかった。
そんなカイを放っておいてココミは喋り続ける。
「
「う、ううん、知らない。というか双子だったんだ」
「ええ、そうでしょうね。今年、アメリカから帰ってきたばかりですから」
「ねえ、もしかして取材対象って、その雪野ハナの双子のお兄さん・・・・・・
?」
「はい!! そうです、次に取材するのは雪野ハナの双子の兄・雪野マフユです!!」
アッハッハッハと豪快に笑うココミを見てカイは頭を抱えた。
嫌な予感が当たったと。
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