ホビアニのライバルキャラってイメージカラーが青なのは共通だよね! だよね?

第1話

 あの後、ヤンキーは警備員によって犯罪ロボ対策部隊・ガーディアンに引き渡された。

 バトルに勝ったという気持ちよりも相手が違法改造していたという方が大きくて喜べることも出来ずこっそりと見ていた雪野さんに呼ばれるまでダイブエリアから動けなかった。

 雪野さんに連れられてエリアから離れたアタシは江良博士と寧々子さんから凄い勢いで謝罪された、怖い思いをさせてすまなかったって。正直言って勢いよく謝る二人の方が怖かったりして・・・・・・。

 話を聞いてやってきた両親にも謝罪して両親は貴方方のせいではないと言って宥めて、その日はそれで終わった。


 これはニュースとかで知った話だけど、ヤンキーのロボに違法改造を施したのはヤンキー自身だった、正確に言えばヤンキーが父親の仕事道具を勝手に使って改造したそうだ。

 どうもヤンキーの親父は裏で行っている賭けバトルに使うテノヒラロボを違法改造する仕事をしていたらしい、ヤンキーの件でそれが発覚して逮捕され、その流れで賭けバトル会場も摘発され連日その話題で持ちきりだった。


 それから時が経って、アタシは中学生になった。


 今、妹と共に父が作った朝食を食べてる。

 今世の両親は共働きで片方が忙しい時は家事は片方がやっている、二人とも忙しい時はアタシと妹が、おかげさまで今世ではそれなりに家事が出来るようになりました。


『凄い、凄いぞ!! 勇気ゆうきユウマ選手、プロ相手にも華麗に勝利!!』


 朝食を食べながら見てるテレビで金色の髪に蒼い目、何処の国の王子様かと思う程のイケメンが映っている。

 勇気ユウマ、彼こそが主人公・ホノオいや全てのバトラー(テノヒラロボでバトルする人のこと)が憧れるバトラー、二年連続世界チャンピオンだ。

 テノヒラロボ発祥の地でありながら世界大会優勝を逃し続けた日本にとって彼はヒーローである、勇気ユウマはゆうし・・・・・・、怒られそうだから止めとこう。

 性格、容姿、更に頭脳明晰、全てにおいてパーフェクトな人物でもある。

 余りにも完璧すぎてアタシは萌え、ごほん、凄いぐらいしか感想ないけど、一緒に見てる妹は「ユウマさま♡」と目をハートにして見ている。


 本来、此処はホノオがユウマすっげーとはしゃいでいて、そんなホノオをヒバナは呆れた目で見ている所の筈。

 アタシがテノヒラロボや勇気ユウマにそんなに興味ないせいかヒバナが原作以上に夢中になっている。

 原作のヒバナはだらしがない兄の分、非常にしっかりした子なんだけど、此方のヒバナはしっかり者ではあるが家に居るときはアタシによく甘える子。

 これが姉妹だからか主人公・ホノオの性格とアタシの性格が違うせいからなのだろうか、謎だ。


「ホノオちゃん、そろそろ時間じゃないのかい?」


 父さんがアタシに時間を告げる。

 やっべ、考え込んでたら、もうすぐで持ち合わせの時間!?

 アタシは掻き込むようにご飯を食べ、食器を 「父さんが片付けるから早く行きなさい」 ありがとう、父さん!! 鞄を持って慌てて外に出た。

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