第3話 初めての狩りと初めてのスキル

「ここがフェルトの森か。」

僕はデスターさんに教えてもらったフィールドへ狩りへ来ていた。

フェルトの森はしっかりと森林!って感じで空気が綺麗だ。

「よし!狩りするぞ!!でも、なんか準備してきたほうがよかったかな?なんも街見ないで直行してきちゃったから…

インベントリから【初心者の剣】を取り出した時だった。


『やめて!!お願い!』


「…!?なんだ?」

そっと声のするほうに近寄ってみる。


「おい!お前が【オークの卵】もってんだろ?」

「わかってんだよ!さっさと出したほうが身のためだぜ?」

「嫌です!この卵は知り合いが私にくれたものです!あなたたちにあげる義理はありません!!」


綺麗な女の人が男2人組に何か迫られているようだった。


『ボトッ』


「…!?」

剣が落ちた!拾わなく─


「誰かいるのか!?おい!この女の仲間か!?」


やばい!見つかったら確実にヤられる─

すぐに近くの木の裏に隠れる。


男たちに見えない様に木の裏を回る。

半周したときに迫られていた女の人と目が合う。

まだその場で座り込んでいる。


「逃げて」と口パクをしながら手でサインをする。

彼女は少し戸惑った後サッと礼をして走って逃げていった。


その後は男たちにバレない様に立ち回っていたらあきらめて彼女がいた場所に戻ったが彼女がいないことに気付き怒り狂いながら帰っていった。


「ふぅ…怖かったぁ。なんだよあいつら。あ、こういう時にデスターさんに連絡すればよかったぁ。」

緊張から解放されてその場に座り込む。


スキル獲得【隠密】

効果:他の生物から認識されない。ただし、既に認識されている場合は使っても効果がない。

獲得条件:レッドプレイヤーの半径15メートル以内で1時間隠れて見つからない。


1時間?そんなに隠れてたか?

メニューから時間を見る。

うわ!こんな時間森入ってから2時間も経ってるの!?

まだ狩りしてないじゃん。よし!狩る!


フェルトの森に生息するモンスターは弱く、リスみたいなのだけだった。


「はぁ。弱くて助かった。AGIしか振ってないから攻撃も全然入らなくてたいへんだった。でも2時間で22匹だ!おっけ帰る!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る