第6話 新種

少女は少しためらった様子で言う

「Seacatそのままの意味で日本語にしたら海猫よ

海猫は、新種の特徴が大きく分けて3つある

1つ目は、呼吸法が1つではない、魚と同じ鰓呼吸、人と同じ肺呼吸ができる

2つ目は、化け猫とも言われていて姿を変えることができ、猫と似ているが違う姿をしている

3つ目は、脳が人並みに発達している

猫って聞いたら新種って聞いて驚いて損したなんて思ったかもしれないけど

今まで見つかった新種の中でも厄介な種類よ


海猫は元の姿でも猫と似ている

私たちの知っている普通の猫と似ているから海猫が姿を変えて地上にでてきても誰も海猫って種類に気がつけなかった・・・


それに海猫が化けることができるのは普通の猫のように見える姿になれるってことしかわかっていない

もしかしたら他の姿にもなれるかもしれない・・・

地上に海猫が投げ出されたときにまだ化けていない海猫を1人の人が見つけて猫の新しい新種だと国に報告した・・・


でも海猫を調べていくうちに普通の猫と同じ種類ではないところがいくつも出てきて、猫と同じ種類には分類されなかった

海猫っていう新しい種類に登録された・・・


海猫は人にばれないように海に国を作っていた

まるでしていることは人そのもの

海猫は自分たちの言語を持っていた

人はそれを解読して海猫が言っていることを理解するところまで来た

でも既に、

優秀な海猫は人の言葉を理解できていた

海猫の中には英語や日本語など人の言語を話す海猫が多く存在した・・・


これはもうすでに猫というより人よ・・・

海に住む人と似た種族

彼らは海の中に国をいくつも持ち姿を変えながら地上の動物にばれないように何前年も生きてきた


海猫たちは地上の調査隊員から海の国がばれないように国を隠す技術を取得したりして、自分たちの身を完全に隠しきっていた

でも、あまりの大きな自然災害の前には海猫たちもどうすることもできなかった・・・

海猫の国は深海から大地震によって地上に出てきてしまったり、

海猫自身も気絶して、姿も変えていないまま地上に投げ出された


海には海猫調査団がいて海猫が姿を変えないまま地上に出て行かないか

常に調査している海猫団体がいたから今までは地上の動物にばれることはなかったけどあの大地震の時は海にいる海猫すべてが動けず、調査どころではなかった


そのせいで海猫はそのままの姿で地上に投げ出された・・・


海猫の存在に気付いた人は海猫との共存を考えた

そして海猫の住む海の国に人の街を作る話を持ち出した

海猫は人が戦争などをする愚かな種族としっていたから関わりたくなくて

地上の生き物や人とにばれないように何千年も頑張っていた


だからはじめはもちろん共存なんて反対していた

でも海猫たちは争いを嫌った・・・


海は海猫が管理することを条件に人の街を作ることを許可した


そして人は海に街を作っている


でも人は要望をどんどん増やしたりしている

海猫までを支配しようとしている・・・

そのことに海猫たちも薄々気が付いているから

いつ海猫たちが自分たちが支配される前にって人をおそいだすかわからない状況なの・・・」


僕は正直人の人種と似た猫のような動物がいることに驚くしかほかなかった

「その海猫は凶暴なの?」


少女は首をふる

「人と同じ、多種多様な海猫がいるけど、基本的には凶暴ではない、優しい種族なの」


僕は海猫の存在に戸惑っていた

「猫と似た見た目ってどんな姿なの?」


少女は少し悩んだように言う

「姿は本当に様々なの、猫と似ているけど毛の生えているすぐが皮膚ではなくて、皮膚の前に薄いうろこがある、だから触ると少し硬い感覚がある

でも肉球とかは普通の猫、色は様々だけどね


海猫は白と青い毛が生えているものが多いけど中には違う色や雑色の海猫がいる、海猫の特徴には挙げなかったけど海猫は海と違うとこが他に多くて

尻尾が普通の猫のような形をしていない、碇のような形をしていて

威嚇すると刃物のような硬さになって凶器になる・・・


まだ人は襲われたことがないけど、いつ襲われるかわからない・・・


海猫の身体能力は海の中ではサメと同じ

地上では猫のように身軽で人はついていけない

指は小さいから細かいことはできないかと思ったら

爪が発達していて爪を丸めたり伸ばしたり自由に形を変えれて

人の指のように使っているの

とても爪が長く刃物にもなる

爪の出し入れも可能だから必要がないときは爪をしまって生活している


知識も技術も海猫たちの方が人より上

人は海猫から色々な知識と技術を分けてもらった

そして現に地上は発展している


力だって人の方が強いかと言われると

それも違う

見た目は小さな姿でも海猫は大人の人を片手で持ち上げれる・・・


人が勝てるとこなんて本当はないのかもしれない


せっかくおとなしくしていた海猫を私は見つけなかった方がよかったと思った・・・

一歩間違えれば人なんてすぐ支配されちゃうかもしれない・・・


新種として見つかった動物は何千年も前からいた

人より力と知識や技術を持った古代動物の生き残りなの・・・」


僕は冷や汗がでて、息をのんだ・・・



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る