第28話 ノンケ✖️雄雄しい受け(幼なじみ)。タチでノンケの浩二視点を書いてみた。
隣には程よく筋肉がついた幼なじみの裕一が、少し伺う様にこちらを見ている。
まあ、そうだよな。
昨日まで、コイツとはちょっと距離を置いていた。
身長は俺と同じくらい。
だけど見た目と違ってめっちゃ繊細なコイツ。
こんなナリなのに料理と刺繍が趣味。
それを知っているのは俺だけ......。
そう、思っていた。
コイツは俺の中で特別だった。
特別な幼なじみだった。
昨日、綾音に、三カ月程付き合った彼女に振られた。
クラスで一番可愛いんじゃないかと言われている美少女の綾音。
そんな綾音に告白されて、
まあ、ちょっと舞い上がっていたのかもしれない。
俺は色々な事を、全て、綾音を優先した。
まあ彼女を優先するのは当たり前だよな?
俺の他の友達もアイツ、裕一もそれをとがめる事もなく俺は、まあ、そんなもんだよな。
なんて、軽く考えてた。
だけど、俺が裕一の側を離れてから胡散臭そうな優男が裕一の近くをうろちょろしだした。
いつも、俺と二人きりの時以外はクールな裕一が少し困った様に笑っていた。
俺以外がアイツの周りをうろちょろする。
当たり前の様な顔をしてアイツの隣に俺以外がいる事になんだか違和感というか分からないが、とにかくムカムカして、気がつくと俺はアイツを裕一を目で追っていた。
俺の中に黒いモヤの様な感情が生まれてきた。
イライラして、どうしていいか分からなかった。
俺の視線が自分に向いていない、綾音はそれが面白くなかったのかもしれない。
触ると柔らかくて、俺はすぐに綾音に夢中になる、そう思っていた。
だけど、俺の中にはどうしてか裕一が困った様な表情をしながらも、優男の側で笑っているのが頭から離れなかった。
綾音の言葉に集中できない。
裕一があの男に笑いかけるたび、イライラしてどうにかなりそうだった。
綾音に「私の事、好きじゃないでしょ? 馬鹿にしないで!」
そう言われた。
そう言って綾音が俺の元を去った。
俺は綾音を追いかけなかった。
俺は綾音に振られた。
だけど......。
それよりも、これでまた裕一との穏やかな日々が始まる。
そうホッとしている自分自身に驚きを隠せなかった。
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浩二視点書いてみました
\(//∇//)\
次は何を書こうかな(笑)
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