第八章 29歳の俺(夢)

また夢の話に戻る。

29歳の俺は、マンションも購入し年収も

1500万になっていた。

子供も3人になっており、法子も専業主婦になっていた。

出張も多かった俺は、月に何度も飛行機に乗っていた。

ただその頃から、何故か死にたい願望がでてきていた。

飛行機に乗ると、飛行機が落ちることを願っていた。

仕事も、家庭もうまくいっているのに飛行機に乗ると、

飛行機が落ちることを願ってしまうのだ。

この頃から酒の量も増え始めた。

会社も段々と酒が原因で休みがちになり、朝から身体が動かなくなった。

だんだん、朝から夜までの飲酒が日常的になってきた。


AM3時、目覚ましが鳴る前に起きた。

「今日の夢はまたなんだか暗かったな、だがうまく書けばいいネタになるはず。」

まだ、高2の僕には、社会人生活もいい感じに見えている。酒の問題も、飲まなければいいだけにしか考えていない。

アルコール依存症や鬱なんて、きっかけや、自分次第でどうにでもなると思っていた。ここから、僕なら持ち直す!

夢でありながら僕は、俺を応援していた。

「とにかく良いネタが出来た!」

僕は小躍りした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る