第21話 爵位授与 上



翌日、爵位授与式の為に早く起きて王城へと向かう。

礼服は手配してもらった通り、体にぴったりと合う日本人の標準的仕様。

役人さんと軽く打ち合わせをして本日よりお世話になるクラフト伯に会う。

何やら所用で王都への入国が本日になったようで、初めての面会だ。

案内されたのは個室。中で待つようにと言われた。

少しすると扉が開いてクラフト伯の登場。

第一印象は優男。俺とは違う金髪で少し痩せているながらも健康的な肌をしている。


「やあ。君がサンジョーさんですね?」

「お初にお目にかかります。クラフト伯爵。三条でございます。」

「ああ、私はサイウス・クラフト伯爵。これからよろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。クラフト伯爵。」


随分と丁寧な伯爵だ。嫌味などを言われるように心の準備をしていたのだが、童貞の杞憂だった。


「さて、サンジョー男爵。君はこれから男爵になります。私の元で様々なことを学んでもらいます。私のことは親と思ってください。」

「その言葉、ありがたく思います。」

「はい。追々のことは領地に行ってから話しましょう。ここで聞いておきたいのは一つです。」

「何でしょうか。」

「貴方はエメリー殿下をどのようにされるつもりですか?」


困った質問だ。これは間違えたら爆発する気がする地雷だ。


「私のような者が何かをできるお方ではありません。先の指令にてご一緒になった殿下に忠誠を誓いました。その結果として殿下のご厚意により男爵の地位を頂く予定でございます。何かを出来るとすれば、より一層の忠誠を誓うことのみです。」

「ふむ…。それは殿下の寵愛を受ける気は無いということか?」


やっべ。サイウスさんの敬語が無くなった。ミスったか。


「いえ。私には現在、寵愛を受ける資格がありません。呪いがありまして、魔王なる存在に会わねば伴侶を持つことが出来ません。」

「男爵は自らの家に女性が数人いると聞きましたが?」


まったく、いろいろと情報が筒抜けのようだ。正直に話そう。


「彼女らは伴侶ではありません。彼女らの意思で我が家で生活をしていただいています。」

「それは伴侶ではないのか?」

「違います。彼女らには友人として接しています。正確に呪いをお伝えするとするならば、使命を果たさずに事を致せば、世継ぎを残せなくなってしまいます。」

「ふっはは。…失礼。男爵、それは辛い呪いが宿っていますね。」

「はい。自制するのがやっとであります。そしてその呪いが消えた時、まだ殿下の心が私に向いているというのであれば、私はこの身を殿下に捧げましょう。」

「なかなか込み入った事情なのですね…。」

「そうですね。」


何とか乗り切った気がする。サイウスさんはご機嫌に見える。

そこでサイウスさんはこちらを見て、うんと頷いた。


「ええ、良いでしょう。私、サイウス・クラフトはあなたを信じましょう。」

「本当ですか!?」

「はい。童貞とは律儀で、素直なものです。私もそうでした。莫大な権威が得られる事柄に首を縦に振ることが出来ないことにも合点がいきました。」


なんだよ。童貞をディスったな?いや、ほめられた?

でも、この人は理解してくれたらしい。俺がもし殿下と婚姻したら、世継ぎが作れないかもしれない。そうなると別の種馬が必要なわけで…。分かるね?俺はNTR反対運動を促進している。


「理解して頂いて光栄です。」

「いえ。殿下の幸せを願います。」


あれ、クラフト伯って1番目の王様の派閥じゃないの?

なぜ第一王子派閥のサイウスさんがエメリーの事をそんなに気に掛けるんだ?


「失礼ながら質問をよろしいですか?」

「はい。」

「伯爵の支持されているのはエメリー殿下なのですか?」

「あ、そうですね。違います。第一王子のジャイロ殿下を支持しています。」

「ならばなぜエメリー殿下のことを気になさられるのですか?」

「ああ…そうですね。それはこれとは別なのです。それは第二王子、キシリア殿下の支持者も同じくエメリー殿下の身を案じています。」

「なぜでしょう?」

「それは今後、ええ。本日にでも分かるでしょう。分かればそう難しいことではありません。」

「は、はい。分かりました。」


なんだよ勿体ぶりやがって。これも何かの策略?やめてよ~。そういうのには俺は疎いんだから。

そこでサイウスさんから終わりの挨拶。


「そろそろですかね。聞いているとは思いますが、本日、王都内の私の屋敷にて男爵位授与のパーティーを行います。来ていただけますね?」

「はい。参加させていただきます。」

「貴方がそのような方でよかった。不埒な方でしたら、手を打つ必要がありましたからね。」


と、サイウスさんは笑う。手を打つってなんだよ。やめろよ。


「はは、それは恐ろしいですね。」

「杞憂でしたね。…では、謁見の間にてまた会いましょう。」

「はい。」


と、サイウスさんが退出して、その後に俺も退出した。

控室で軽く喉を潤す。

あああ…。緊張してきた。

サイウスさんはイイ感じの人。でも奥が見えない。どれだけのものを動かせる人なのかは俺自身で確かめる必要があるだろう。




控室に執事の方が来た。ついに授与式だ。ああー緊張。

連れられて謁見の間へと進む。

ついに扉が開く。

童貞は謁見の間の中央、そこに進み、跪く。


そこに陛下の声が響く。


「さて、これより爵位の授与を行う。」


そのように言う陛下の声には威厳がある。これがカリスマだよな。


「サンジョーよ。面を上げよ。」

「はっ。」

「そなたは、先の緊急指令にて平民でありながら多大なる戦果を挙げたと聞く。竜種の呪い憑きを救い、技者さえも打ち取ったという。」


うん。その竜種は今頃うちでごろごろしています。


「そして、その場にいた我が孫、エメリーの危機を、命を賭して救ったという。その貢献から竜王国との貿易も又、活性化しつつある。」


あ、まあさすがに陛下なら知ってるよね。竜王様と友達になっちゃった。


「これを踏まえてサンジョー、おぬしに男爵位を与える。」


そう言って陛下は宰相さんに渡された勲章?を俺の首に掛ける。


「サンジョー男爵、よくやった。」

「恐悦至極でございます。」


周りの貴族さんが拍手してくれる。あ、どうも。サイウスさんも笑顔。

あ、エメリー。いたんだね。目が怒ってる。スズリさんチクったな。怒っている顔もキュートです。


「これにより授与を終わるものとする。」


その言葉で謁見が終わった。

かなり緊張していたにしては、さっくりと終わった。なんだ、そんなに緊張しなくてもよかったじゃん。今日の夜の俺のお披露目会もそんなに人は集まらないだろう。サクッと終わらせて家に帰ろう。


服を着替えて服をサイウスさんの屋敷に送ってもらうようにサイウスさんの執事が手配してくれた。

なんだか皆さん優しいですね。


その後はいったん帰宅。問題もなく授与を終えたことを報告。

男爵になっても彼女たちと蜘蛛さんの対応は変わらない。

とてもうれしかった。


お披露目パーティーのためにクラフト伯の屋敷に到着。

時刻は夕方。丁度いい時間帯だろう。

屋敷の前には来賓の方が来られているのだろうか、馬車が行ったり来たり。

控室に通してもらってお着替えとおめかし。

メイドの人がこちらの世界の整髪料を使ってくれたが、べたべただ。前の世界の品質には驚かされる。


予定の時刻になった。メイドさんに案内されて会場に到着。扉が開かれて大きな空間が目に入る。

そこで照明の次に目に入ったのは人。それも沢山の。

あれ、多くない?

謁見の時よりも多い。誰?って感じの人まで沢山。一気に緊張してきた。

会場に降りる階段の踊り場で、サイウスさんが待っている。そこまで降りる。

そこで俺を紹介してくれた。


「皆さんご存じの事かと思いますが、こちらが私の寄子、サンジョー男爵になります。」


その言葉を受けて会場は拍手に包まれる。なぜこんなに拍手されているのだろうか。

あ、俺も言わないと。


「クラフト伯爵よりご紹介を受けました、三条でございます。以後お見知りおきの事、よろしくお願いします。」


その言葉を受けてまた拍手。やめて。立食パーティーってことだったでしょう?

それからクラフトさんが何か言っていたが、難しくて俺は笑顔で乗り切ることにした。


サイウスさんの口上が終わって、やっとパーティーらしい雰囲気になった。

こういうのは貴族の方の出会いの場だ。いい様に活用されて集まってくださったのだろうと、料理を食べようと行動を開始。あ、あのサラダ美味しそう。みずみずしい感じがルッコラのようである。シーザードレッシングをかけて食べたい。


と、そこで道を阻まれる。

誰だよ。俺のルッコラへの道は止められんぞ。その屍を超えていくぞ。


「これは、サンジョー男爵。私はルイスベット・ワークアウトでございます。公爵家を任されております。今回は男爵位授与の方、おめでとうございます。」

「あ……。」


公爵?ってあれだっけか。王族の血筋が入った貴族…。

え、サイウスさんよりもダントツで上の人だ。やっべ、やっべ。王の一つしたじゃん。

てか、ワークアウトってなんだよ。筋肉家系かよ。


「し、失礼しました。ワークアウト公爵でしたか。三条でございます。お声をかけてくださって恐悦至極にございます。」

「いえいえ。男爵のお噂はかねがね…」


色々とヨイショされている気がするが、まったく内容が入ってこない。

なんでクラフト伯のパーティーに公爵家が?

多分俺につばをつけておこうという算段なのだろうが、雲の上の人だ。

ワークアウトさんの挨拶の次にはまた次の人。といった感じで挨拶の列ができてしまった。

遠のく俺のルッコラサラダ。

多くの人が挨拶をしてくれるが最初の3人くらいしか覚えてない。どうしようか。


時間が流れ、挨拶の列がやっと消えた。離れても俺の方をチラチラとみている。

やめて、見るのは好きだけど見られるのは美女がいい。それも蔑みの目でリンネさんに見られたい。


そこでサイウスさんの声でまた視線が会談に集まる。


「さて、皆様もご歓談されているものと思います。ここでさらに高貴な方がおいで下さいました。プレウラ王国第一王女、エメリー殿下であります!」


その言葉と共に扉が開かれ、エメリーが現れる。

は?ここ、貴族パーティーじゃないの?王族来ちゃったよ。

その声におおっと声が巻き上がる。かなりの人気だ。


「殿下ご自身の希望で、小規模のパーティーにもかかわらず、お越しくださいました。」


その言葉を受けてニコニコしながらエメリーが会談を下ってくる。

頭が真っ白。いや、この流れだといけない気がする。


エメリーはサイウスさんと挨拶を交わした後、こちらへとずんずんと進んでくる。

お、おい。話せばわかると思うよ。笑顔が怖い。


「サンジョー男爵。今回の爵位の授与、おめでとうございます。」

「これは…エメリー殿下。私のようなものに、恐悦至極でございます。」

「そんなに畏まらないでください。ええ、私は貴方に騎士の地位をお断りされていますが、お気になさらないでください。」

「い、いえ。私にはまだその資格が無いのであります。」


やっばい。ここにいる人はエメリーと俺の使命について知っているはずだ。だから反感というか、そういうものは無いだろうが、エメリーの言葉のとげがすごい。

俺の靴をドレスの中でぐりぐりと踵で踏んでいる。痛いよ。


それを知っての事か、周りの貴族たちは苦笑い。助けてよ。

小声でエメリーに話す。


「エメリーさん、そんなにいじめないでください。」

「知らないよ。他の国の王女を嫁に貰うんでしょ?」

「いえ。ミーナさんを受け取るしか選択肢がありませんでした。」

「ミーナって…一国の王女なのに?…まあ、分かったよ。」


密談を終えて向き直る。


「私の使命が終われば、ええ。殿下にこの身を捧げましょう。」

「それは嬉しいですね。この飾りをくださったのもその誓いですものね。」

「え、ええ。」


と、エメリーは角の飾りを触りながら言う。

おい。そういう外堀から固めるのはずるいぞ。

その言葉を聞く周りの貴族はと言えばみんなにっこり。

なんでそんな田舎のおばあちゃんみたいな柔らかい笑顔が出来るんだよう。

俺は完全に異物なのに、なぜそんなに許容できるんだ?


そこでまた来場者。

サイウスさんのテンションがすごい。


「また高貴な方がいらっしゃいました!第一王子、ジャイロ殿下その方でございます!」


と言われて開かれた扉の奥から現れたのは二人。


「え、なんで兄さま達が…。」


え?エメリーちゃん、今なんて言った?

その登場を見て周りの貴族たちは驚いている。ジャイロ殿下…。とかキシリア殿下…。とか言っている。

あれだ。保護者参観みたいに兄貴二人が来たエメリーちゃん。でも立場は王族。

王子と王女の3人がこの場に集合してしまった。




この惨状を見て童貞は頭を抱える。

登場をした王子二人はサイウスさんに挨拶をして出場の形を作る。

その後すぐに童貞の元へと進んでくる。

冷や汗がやばい。


「お前がサンジョーか。」「あんたがサンジョーか?」


ハモッってらっしゃる。

目の前に現れた王子はどちらも過度なイケメン。エメリーがショタ王子だったころを成長させたような、そんな外見だ。触覚も一緒。


「は、はい。お初にお目にかかります、両殿下。三条でございます。」


丁寧にあいさつ。


「そうか。お前はエメリーをどうする?」

「どうする、でございますか。」

「ああ。あんた次第じゃ、ただじゃおかない。」

「私には何もできません。姫の願いにも答えることが出来ていません。しかし、使命を終えたその時に殿下の願いがまだあるというのなら、この身を捧げましょう。」

「ふん、そうか。」「ああ、そうか。」


交互に質問するのやめない?

二人はそっくりだ。双子なのだろうか分からないが、エメリーの事が大切なのだろう。

俺にも妹がいたのだから気持ちは分かる。


「その言葉、忘れんぞ。」


と、ジャイロ殿下?が言うと二人とも、ワークアウト公爵等々、貴族の話の中に入って行った。

なんだったんだ。来てすぐに退散とか、番組の尺が厳しい若手芸人みたいじゃないか。


「サンジョー男爵?」

「あ、ああ。すっかり呆けてしまいました。」


そう声をかけてくれる姫モードのエメリー。

詳しいことについては後々話そうね。

小声で言う。


「詳しいことはまた話しましょう。」

「あ、ええ。」


そう言って普通な会話に戻った。

その後は貴族やその家系方々に挨拶をされて、もみくちゃにされた。

ルッコラは遠い夢だ。




会場の歓談も続き、貴族が話し合いなどのために部屋に移りだした。全体の1割にも満たないが、確かに移動しているのが分かる。

おそらく貴族同士の根回しなどのためにクラフト伯の部屋を借りているのだろう。

俺に対してちょっかいを掛けてくる人はいないと思いたい。


「サンジョー男爵、少々よろしいですかな?」

「ええ。」


居たよ。ちょっかいかけてくる奴。

見た感じは人っぽい。

口ひげを蓄えた彼はおっさん。


「ご挨拶が遅れました、私はモーセン・ハパロ。子爵の地位を頂いております。」

「おお、ハパロ子爵。どうされましたか?」

「ええ。実はサンジョー男爵の武勇伝をぜひとも詳しくお聞きしたく、部屋を用意いたしました。どうでしょう?」


おっと?武勇伝かあ…。怪しいな~。でもいいか。もしかしたらいい感じで縁が生まれるかもしれない。


「ええ。ご一緒しましょう。」

「こちらに…。」


そんな感じでホイホイと部屋に案内された童貞。

警備の人らしい人が外に立っていた。


「男爵はどのような生まれなのですか?」

「卑しい生まれでございます。遠い地で生まれました。」

「ほう…。」


などと答えてモーセンさんはグラスにワインを注いで渡してくれる。

それを頂いて一口。うん。おいしい。


他愛ない会話と彼の領地のことなどを離した。そこでやっと武勇伝と言えるような話になった。


「サンジョー殿の話はお聞きしております。冒険者としてこの国にお越しになったとか。」

「ええ。そうですね。」

「人類族でいらっしゃるのに魔法などではなく剣で竜種に立ち向かったとか。」

「特異不得意はありますからね。私は魔法よりも剣の方が得意なようです。」

「それは素晴らしい!お手を見せてもらってもいいですかな?」

「ええ。」


そう言われて右手を出す。ぐにぐにと手を触られる。おっさんにベタベタされるのはちょっと…。

モーセンさんは続ける。


「そして呪い憑きの技者を打倒したとか。」

「そうですね。運がとてもよかったと思います。」


手をぐにぐに。うへえ。


「そしてエメリー様の心を奪ったと。さすがですねぇ。」

「それは少し語弊があるかもしれませんね。」


ぐにぐにやめてくんない?


「私のエメリーの心を奪った!」

「そうで…え?」


ぐにぐにプスリ。


ん?何か刺された。彼の人差し指から小さな針が見える。


その瞬間、俺の全身が強張る。全身がマヒして呂律が回らない。おそらく毒だ。

椅子から転げ落ちる。


「貴方は非常に不快です。私の、私だけのエメリーの心を奪ったのですから。」

「あ、えぇ?」

「私は頭足人。ヒョウモンダコと言えばいいでしょうか。人に擬態するのが得意でしてね。貴方に擬態したいと思います。」

「えぇ…。」


こいつはヒョウモンダコか。俺に擬態って正気か?何もフツーな男に擬態すんなよ。

モーセンさんはそう言いながら部屋の扉へ向かう。


「後ほど私の部下があなたの死体を回収しに来ます。それまで命が持っていれば抵抗するのもいいでしょう。」


俺に変わってエメリーの愛を一身に受けるってか。


「では。エメリー様の元に向かいます。」


そう言って彼は部屋を出る。格好つけやがって。何がエメリー様の元に向かいますだよ。

もう追ってこれないと踏んで悦に浸りやがって。その化けの皮を剥いでやる。

あいつが部屋を出たのを確認して俺は急いで回復魔法を行使。体の自由が少しずつ戻る。

すぐに体を起こす。


ちくしょう。エメリーガチ恋勢からの奇襲とは恐れ入った。

すぐに追いかけてやる。

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