第19話 箱入りドラゴン




 バードックさんのところで何やら問題が起きた模様。俺はサラさんに家を空けることを告げて出発した。

案内されてバードック商会の倉庫に入る。危険物は持ってません。え?別にいい?あ、そう。

倉庫内では木箱が積まれている。

その中に先ほど運んだであろう、サンプルの木箱が開けられている。

バードックさんを発見。何が起きたのか聞いてみる。


「バードックさん、どうされました?」

「それがですね…。何と言いましょう。こちらに。」


バードックさんのすぐ横には竜王国貿易担当のお兄さん。問題ない様でニコニコ。

バードックさんに付いて行くと大きな木箱1つと小さな木箱。他の二つとは色が違う。


「これです。開けてみてください。」

「これですか?小さい方でいいですね?」

「はい。」


そう言われて木箱のふたを開ける。ガコっと。

開けてそこにあったのは、いや、居たのは例のダメなお姉さん。腹を出して寝ている。自分の尻尾を抱き枕にしている。あ、起きた。

それを確認して童貞はふたを閉める。


「あっ、ちょっと!スルーしないでよ少年!」


なんだよ起きてたんかい。

バードックさんに向き直って話す。


「密入国者でしょうか?」

「どうでしょう。先ほどからサンジョーさんのことを呼んでますよ。」

「そ、そう聞こえますか?」


ふたを閉めてその上に座った童貞に向けて箱の中から声が聞こえる。


「サンジョー少年!聞こえるー?出してよー!」


気のせいじゃない。はあ、どうしよう。拉致ったの俺じゃないんだけど。


「バードックさん、竜王陛下に聞いてみますね。」

「あ、はい。」


そこでじいちゃん電話を起動。すぐに陛下の声が聞こえる。


「もしもし?儂。儂じゃ。」

「あ、どうも竜王様。先ほどプレウラ王国に着きました。少し問題があってですね。」

「ん?うむ。」

「お宅のミーナさんが密入国されてるんですが、何か知りませんか?」

「お、気付いたかの?あれじゃよ、貸しを返してもらうってやつじゃよ。」

「陛下はご存じだったのですか?」

「ご存じも何も、儂が立案じゃぞ?」

「あ…そうなのですね…。」

「うむ。」


貸しを返してもらおう。娘を密入国させる。って何?

陛下に聞く。


「私はどうすればいいのでしょうか?」

「おぬし、嫁はおらんのだろう?うちの娘をやろう。」

「はい!?そ、それはおかしいでしょう?何より彼女の意思は!?」

「ミーナはいいと言っておったぞ。」

「はあ…。」

「ぶっちゃけ、城にいてもミーナの為にならん。そこでおぬしじゃ。運の壊滅的に悪いミーナが見初めた相手じゃぞ?」

「私は現在伴侶を持つことが出来ません。使命があります。」

「なら、それが終わる頃にはミーナはおぬしを口説き落としているじゃろう。」

「え、いや…。」

「ミーナに変われ。」

「はい。」


そう言われて箱を開ける。


「あ、はろー。少年。」

「竜王様からです。」

「あ、うん。」


魔石を渡すと彼女は何やら陛下と話す。


「え?うん。そうだね。出来るかな?え、やれ?あはー、どうだろう。あ、あ、はい。…はい。」


その光景を見ていると童貞は懐かしい思いになる。兄も彼女に怒られているときはこんな感じだった。うちの父も。血は受け継がれていた。俺もなのだろうか。


あ、倉庫の入口にアルバートさんがいる。あ、どうも。

え、笑顔!爽やか。え、何そのハンドサイン。bと親指を突き立てている。

あ、どこ行くの?アルバートさーん!


そこでミーナさんから魔石のパス。


「少年!はいっ。」

「あ、どうも。」


ミーナさんからキャッチして電話に出る。


「変わりました。」

「ということじゃからよろしくの。」

「どういうことですか?」

「まあ、あれじゃよ。ミーナの為に一緒にいてやってくれ。無理に一緒になれとは言わん。じゃが、ミーナはこれを逃すと本当に一人になる。いつまでも城には置いておけない。」

「でも、アルバートさん達は…。」

「あやつらがずっと独り身のわけが無かろう。引く手数多じゃ。末の妹が心配で残っておるだけじゃ。」

「え…。」


何この平和な世界。竜王族は寿命が長いからそんなことできるの?

思考が完全に違う。童貞も覚悟を決めるべきだろうか。すべては童貞が彼女の命を救ったことがきっかけだ。


「分かりました。彼女の意思を尊重します。婿となるかは分かりませんが、使命が終わるまでは彼女を一人にさせません。」

「うむ。頼んだぞ。じゃあ…、あ、もう一つの木箱は気持ちじゃよ。」

「え?はい。」

「じゃあの。」


と、切れてしまった。


そして箱の中から顔を覗かせるミーナさん。あ、こんにちは。


「はい。ということで…うちに来ますか?」

「あ、うん!なるよ!お嫁さん。」

「いえ。それは違います。」


俺は不能予備軍の呪いなの。やりたいけど、ヤったら本当に男として死んじゃうの。

バードックさんは何が何やら分からない顔をしている。


「バードックさん…。いろいろとすみません。」

「いえ…。大変そうですね。」

「はい…。」


そんな会話をしているときもミーナさんは童貞の服を引っ張る。「ねーねー、少年。ねーねー。」と。

やめて、服が伸びちゃうでしょ。

はあ、サラさん達にどう説明しよう。






【サラさん達】

サンジョーさんがまた家を出ました。なんでも問題があったそうで、商会の方に行きました。

それをリンネさんも聞いていたそうで、一階に降りてこられました。


「サラ。」

「なんでしょう?」


リンネさんはあまり感情を出されません。なのですがその言葉は焦っているようでした。


「追いかけよう。」

「え、良いんですか?」

「うん。多分増える。」

「え?」

「いいから。」

「は、はい!」


私はリンネさんとアトラさんと一緒にサンジョーさんの後を付けます。

身体の傷が無くなってからというもの、外を歩いていても見られるようなことは無くなりました。サンジョーさんのおかげです。そして私はクラフト伯の領地にてメイドになれるそうです。長年の夢です。


リンネさんは背の高い人です。ですが目立たないようにうまく行動されています。身のこなしがすごいと思います。

私はフードを被って変装です。背景に溶け込むのはなかなか得意なんです。


サンジョーさんが倉庫に入られました。バードック商会の倉庫です。この国でもなかなか大きい商会です。リンネさんの紹介でサンジョーさんはバードック様と知り合いになったとか聞きましたが、リンネさんは何者なのでしょう。

私の知られたくないことも見られているのでしょうか?私の知られたくないことがなんなのか、自分でもわかりません。


リンネさんに続いて倉庫に入ります。リンネさんが入口の方に話されると、すぐに通れました。


中には木箱が沢山あります。サンジョーさんはその二つが置いてある場所に向かいます。何やら開けています。


「リンネさん、声は聞こえますか?」


私は声を殺して聞きます。


「うん。あの中に人がいるらしい。私の推測では女。」

「女性ですか!?」

「…うん。声抑えて。」

「あ、すみません。」


リンネさんの言った通り、中から女性が現れました。尻尾が見えました。

サンジョーさんは魔石で誰かと話しています。


「リンネさん、あの女性は誰でしょう?」

「聞いた話では竜王国の王女らしい。サンジョーの嫁に来るらしい。」

「え、どういうことですか!」

「そのうちわかると思う。」


ドラゴンの女性が出てきました。サンジョーさんの服を引っ張っています。ああ、服がダメになっちゃいます…。

蜘蛛さんも威嚇しています。

それにしてもあの女性、何と言いますか、胸が大きいです。私は胸に自信がありません。やはり男性は胸が大きい人がいいのでしょうか?この悩みはあまりサラさんに聞かれたくありません。彼女も胸が大きいのですから。


「大丈夫。サンジョーはそこで判断しない。」

「あ、読みましたね。」

「うん。ごめん。」

「いえ。」


少し安心です。

サンジョーさんは非常に困ったような顔をしています。あの女性が嫁に欲しくないのでしょうか?もしかして、サンジョーさんは男の方が好きなのでしょうか。

それは嫌です。




【サンジョー】


事情をバードックさんに説明。

竜王様の言っていた気持ちとやらを確かめるために俺はもう一つの木箱を開ける。

これはまだ明けられていない。


「これは開けてないのですか?」

「はい。一つ目を開けたら彼女が出てきました。なので開けていません。」


とバードックさんが答える。


「開けますよ?」

「ええ。」


バールを使って木箱を開ける。重いふたを開けてふたを外すとそこには服。

ブラが見える。サイズは大きい。色は大人の黒。非常にいい趣味だと思う。


「あ、少年!それはダメだよ!」

「え?」

「これ、私のだから、はずかしい。えへへ。」


とミーナさんが言って隠す。

今のミーナさんの!?でかっ。脳じゃなくて胸に栄養が行ってしまったのだろうか。

ということはこの箱は彼女の衣服?量が多いなおい。


「あ、少年、下にいろいろあるよ。」


そう言われて服の山を掘る。その下には数々の黄金。宝石まで。

国家予算並みの金が動いている気がする。


「これは…なんでしょう?」

「うーん、嫁入り道具?」

「道具にしては価値が高いですね…。」


それを見てバードックさんが慌てる。


「作業員は外に出ろ!これを見たものは残ること!」

「え!?」


急に大声出すなよ。びっくりしたじゃん。

それを聞いて作業員が外に出る。残ったのは俺たち以外に他数人。


「バードックさん、どうされました?」

「先ほどの話から、そちらは竜王陛下よりサンジョー様へのものと思います。これほどの価値です。良からぬことを考える者もいるでしょう。なので見ていないものを外に出しました。」

「は、はい。」

「これを口外しないこと。した場合はうちではもう働けんぞ。あと竜王国も敵に回すだろうな。」


その言葉を聞いて、残った作業員は固まる。

バードックさん、そうじゃないぞ。脅しじゃあ、人の心は掴めない。


「バードックさん、そのやり方ではだめです。」

「ふむ?どうされますか?」


バードックさんの疑問を背に従業員の人と向き合う。そんなに固まるなよ。


「さて、私はこの宝石などを独り占めするつもりはありません。私が今いるのは皆さんのおかげです。ですので、お酒を皆さんにふるまいたいと思います。ええ、一回だけではありません。」

「え、良いのか?」


そんな疑問が従業員の一人から。


「ええ。ですので、このことはご内密に。おいしいものを食べて、眠れば仕事にも精が出るでしょう。そうなればそれを認めるのがバードックという男性です。皆さんの給料も上がるとは思いませんか?」

「お、おう。」


バードックさん、ごめん。勝手に使ったわ。この宝石はバードックさんのとこでさばいてもらおう。うまく流通させなよ。

その意図を組んでくれたのか、バードックさんは頷く。


「そうだな。香辛料の取引も行えるようになったのだ。皆の給料にも色がつくだろう。この場にいない者たちも例外じゃない。」

「おおお!」


目先の利益よりも安定した収入の方が手に入りづらいのは彼らでもわかるだろう。

その言葉を聞いて盛り上がる彼ら。これで宝石について広めることは無いだろうが、もし広まって害が出るようなら、俺が直々に処理しよう。

俺の生活を邪魔させん。

リサさんに起こしてもらって、リンネさんにセクハラをする生活だ。

あ、ここにミーナさんも加わるのか。

さて、


「ミーナさん、お礼を申し上げます。あ、ミーナさんと言うのはやめた方がいいでしょうか?ヴィルヘルミーナ様が良かったでしょうか。」

「うん?やめてよ~。少年は旦那様だよ?ミーナでいいよ?」

「えー、それはまた別の問題でして。」

「えー?」


まあ、とりあえず落ち着いた気がする。


「バードックさん、彼女の衣服と宝石などの選別はお願いしてもいいですか?料金なら払います。」

「いえ。大丈夫ですよ。これらをさばくことが出来ればその程度のこと、雀の涙ほどの労力です。」

「ありがとうございます。とりあえず宝石のいくらかの査定をお願いしたいと思います。」

「はい!では…」


などという感じで動き出した。

ミーナさんの荷物はまとめて家に送った。この国で暮らすのはあと少しだが、彼女には使っていない部屋を使ってもらおう。

とりあえず、家に帰ろう。言い訳を考えないと俺が色魔のようにサラさんに思われてしまう。そうなると彼女がいなくなるかもしれない。それは寂しい。


「ねー、少年。手、繋ごうよー。」


後ろで何やら言っている。恥ずかしいからホントにやめて…。





【サラさん達】

あ、もう一つの木箱を開けました。中から出てきたのは衣服。それもすごく大きいサイズのブラです。あの女性は私の天敵かもしれません。


「だから、大丈夫。」

「あ、はい…。」


リンネさんは優しい方ですね。

あ、服の下から宝石が沢山出てきました。あれだけあればどれほど遊んで暮らせるのでしょうか。料理のレパートリーを増やすように頑張ります。


バードック様が何やら従業員に外に出るように言っています。隠れましょう。もっと隠れてくださいリンネさん!

え、大丈夫?

あ、はい。


従業員の方にお酒をふるまうそうです。太っ腹ですね。

夜の店には行かないでください。泣いてしまいますから。

でも、使命が終わるまで伴侶は持てないと言っていましたね。愛人ならいいのでしょうか?

目指すべきでしょうか、愛人。でも、正妻がいいです。愛が欲しいです。


リンネさんが話しかけてきました。


「サラ、サンジョーが家に帰る。帰るよ。」

「は、はい。あ、手を繋ごうとしてますよ!」

「……。」

「あ、でも恥ずかしそうですね。大丈夫そうです。」

「早く。帰る。」


急いでここを出ましょう。

見つかったら大変です。サンジョーさんのことは信じたいんです。




ミーナさんを連れて家に帰る。

家の戸を開けて中に入る。リビングにはリンネさんとサラさん。蜘蛛さんは、今肩に登ってきた。


「わ、少年。その蜘蛛はなに?」

「私の従魔です。名前をアトラさんと言います。」

「へぇー、見たことないなー。」


サラさんとリンネさんがこちらを見る。


「さ、サンジョーさん。お帰りなさい。」

「ただいま戻りました。彼女については今から説明します。」


リンネさん?目を合わせて?


「彼女は竜王国の第六王女、ヴィルヘルミーナさんです。彼女たっての希望で私たちと住むことになりました。」

「えへへ。ヴィルヘルミーナ・サバスン・ドラゴンロードです。よろしくね。」


その言葉を聞いてサラさんはとても驚いていた。だろうね。


「どういう経緯でサンジョーさんと出会われたのですか?」

「あは、呪い憑きになったところを助けてもらっちゃった。」

「またサンジョーさんは…。」


サラさんの質問に、何ということは無い顔で答えているけど、ミーナさん、それ危機だからね。

呪いについても話しておかないと…。


「彼女は呪いで壊滅的なほど不運だそうです。それを理解してあげてください。」

「あ、わかりました。」

「…‥。」ウン


リンネさんは無言でうなずく。

お願い。目を開いて。


「彼女がここに来た経緯としては、彼女の呪いが私にはあまり効かないそうで、竜王様に婿に選ばれました。ですが、知っての通り私は使命を遂げなければ伴侶を持つことはできません。なのでその話は無いものと考えてください。よき友人でありましょう。」

「ええー。嫁にもらってよ…。」


うるさいぞミーナさん。あ、蜘蛛さん、頭を刺さないで。


「ミーナさん、こちらがサラさん、こちらがリンネさんです。」


と二人を紹介する。


「よろしくね。」

「よろしくお願いします!」

「…よろしく。」


よし、良い感じで取り持てたな。

彼女らは互いに握手をしている。喧嘩しないでね。

そこでミーナさんの声。


「え、リンネちゃんって飛鼠人?すごいね~。」

「え、え。」


ミーナさんはリンネさんに抱き着いている。初めてリンネさんが戸惑っている姿を見た。

とねびと?珍しいのかな。


「希少なのですか?」

「え?知らないの?少年。」

「ええ。そうですね。」

「飛鼠人は今ではほとんどいないんだよ?」

「そうだったのですか。」

「気にならなかった?」

「まあ、種族なんてただの違いですからね。気になりませんでした。」


飛鼠人はずいぶんと珍しいらしい。俺はそれよりもリンネさんみたいなクールビューティーの方が珍しいと思う。そこが好き。

その言葉を聞いてミーナさんはリンネさんに視線を向ける。


「へーえ。あ、そういうことね?」

「…何。」

「いやー?」

「もう…。」


彼女たちの中でどのようなやり取りがあったのかは俺には分からないが、仲が良いというのはいいことだ。


「さて、数日の間でしょうが、部屋はどうされますか?」

「少年のへy」

「却下ですかね。」

「言わせてよー。」


今からベッドをどうにかするのは得策ではない。この家が無くなる訳ではないから、買ってしまってもいい。金はあるんだが、節約するに越したことはない。

どうしよう。兵士さん曰く爵位の授与式は3日後。それまではこの家だ。


「あ、サンジョーさん。私の部屋でもいいですよ!」

「サラさんと同室ですか?」

「はい。私の部屋は1階です。2階よりも部屋とベッドが大きいですから、一緒に寝れると思います。」

「いいのですか?」

「はい!」

「ありがとうございます。」


ミーナさんに向き直って言う。


「クラフト領に行くまではサラさんと同室でお願いします。いいですか?」

「うん。サラちゃんありがとね?」

「いえ!全然!」


 クラフト領で生活するとなると、部屋は個人で持つことになるだろう。なんだったら彼女たちの宿泊のための家屋を建ててもいいだろう。男子禁制の女子寮みたいなのを作ってあげるのが安全面からもいいだろう。うん、そうしよう。


 とりあえずとしての目の前の問題は爵位の授与式。

そのための礼服は手配してもらっているし、あと俺にできるのは礼儀作法の練習と体調管理だろう。

竜王国に行く前にスズリさんに礼儀作法に関して教えていただけるようにお願いした。明日か明後日には来るとのことだ。彼女もフットワークが軽くてうれしいね。


俺個人のできることが少なく、自身の無力を嘆くのは自然なことだとは思いたい。

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