team MAK ここにきての

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◆ ◆ ◆


M「レシピありがとう、喜んでた」

俺「やっと面倒なお前好みの味から開放される」

M「面目無い。大野さん、元気? 会話してる?」

俺「昔と同じ程度にな」

M「相変わらず真面目だねぇ」

俺「お前こそ、だろ」

M「十年も想ってるんだから、いい加減伝えたらい

 いじゃない?」

俺「馬鹿か、人妻相手に何を言うんだよ。俺の自己

 満足で苦しませることはしたくない。もう行く事

 もねぇしな」

M「たった一言から始まる事もあると思うんだけど

 ねぇ」


A「いたいた。何だよ、おれ抜きで密談か? 寂し

 いじゃんよ」

M「良いところに来た、大野さんの話してたんだ」

俺「全く、お前らのお節介にはうんざりだ」

A「逆だろ、崇め奉って敬えよ。そう言えばもうケ

 リついたのか?」

俺「ハッキリ言ってやったから、二度と来ねぇよ」

A「はぁ? 何の話だよ……あっ! まーくんのそ

 の顔、もしかして言ってないのかよ、大野さんが

 離婚協議中って!」

俺「……え?」

M「面白いから、意地悪してみた、てへ。知ったら

 けんちゃん、早々に行かなくなるでしょ?」

俺「おい……いつからそんな事に?」

A「公園あそこを教えた頃には『最終調整』って言ってた

 よな?」

俺「じゃあ、この間遅くまで居たのは……」

M「いつもみたいに早く帰らず、待ってたのなら」

A「やっと終わったんじゃねーの?」

俺「……ちょっ……うそだろ?」

M「あれれ、どうしたの、顔が真っ赤だよ?」

A「何事だよ、うわっ! 急に崩れ落ちんなよ!」

俺「……やっちまった……マジか、うわぁーっ!」

A「事情は知らんけど、最恐男子が超テンパってる

 の、新鮮だな~。ザマァ見ろ、ははん!」

M「ちなみに、連絡先は変わってないってさ」

俺「お前らは……言うのが遅ぇんだよっ!」

A「いでで! おれだけに技をかけるなってー!」


ピロン♪


A・M「お、誰からの連絡かなぁ?」

俺「う、うるせぇ!」

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