第4話 景気を知るという事(五輪書火の巻)
最も重要な点は
『物毎のけいきといふ事ハ、
我智力強けれバ、かならずミゆる所也。
兵法自由の身になりてハ、
敵の心を能斗て勝道多かるべき事也。
工夫有べし。』
ということです。
つまり、「自分自身に情報の蓄積が無ければ勝つ為の利がみえてこないよ!」ということ。
例えば見ず知らずの屈強な人に目をつけられそうになったら真正面から立ち向かうのは兵法の道を外れるということ。
立ち合うなればそれなりに情報は集めなければいけませんし、もっとも決闘が犯罪となってしまう現代においては得策とは言えませんので、最善は立ち合わなくてもいい様な戦いをする事です。
現在我々は新型コロナにより苦しめられていますが、
この話題でいうと、新型コロナに対する武器というのは現在ありません。つまり遭遇接触しない事が兵法としては求められます。
そして『ワクチンというのは何か?』と申しますと、『ワクチンはVirusを増やさない様にする道具』なのです。
現在は重症化が懸念される高齢者を優先して接種される様ですが、それは兵法としては道を外れてしまっています。本来の道具の有効な使い方をするのであれば、『感染者の発生した周囲の人で、コロナ感染陰性だった人』に接種するのが正しい順番です。
原文:
一 けいきを知と云事。
景氣をみると云ハ、大分の兵法にしてハ、
敵のさかへ、おとろへを知り、
相手の人数の心を知り、其場の位をうけ、
敵のけいきを能見分、我人数何としかけ、
此兵法の理にてたしかに勝と云ところを
のミ込て、先の位をしつて戦所也。
又、一分の兵法も、敵のながれをわきまへ、
相手の強弱、人がらを見分け、
敵の氣色にちがふ事をしかけ、
敵のめりかりを知り、其間の拍子をよく知て、
先をしかくる所、肝要也。
物毎のけいきといふ事ハ、
我智力強けれバ、かならずミゆる所也。
兵法自由の身になりてハ、
敵の心を能斗て勝道多かるべき事也。
工夫有べし。
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