第2話 運命



逃れても逃れられないものならば

甘んじてそれを受け入れよう

それが運命というのなら

抗う術はここになく

ただその時を待つことが

出来る唯一のことだから


それでも残る悔しさは

運命という一言に

翻弄されるこの命の

手綱を握れぬ虚しさで

せめてもの自由を求める気持ちが

惨めな身体を駆け巡る


できるなら最期は自分の手で、

そんな秘めた心の叫びは

抑えれば抑えるほど溢れ出し

私の心をかき乱す

やがて思いは燃え上がり

静かに静かに朽ちてゆく

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