まずはサム・モーティマー氏の魅力から。
鍛え上げられた肉体、冒険者としての知恵、夢を追う情熱、勇気、正義感と葛藤。
これだけでもわくわくしますが、なんといってもサムの素晴らしいところは、その強靭なメンタルです。楽観主義という感じではなく、どんな時でも物事を前向きにとらえるための工夫ができるのです。たとえば、視覚的に受け入れがたい栄養源とか。
また、普通の人ならもう嫌だと言って諦めたり座り込んだり駄々を捏ねるであろう局面においても、サムは己を奮い立たせ突破します。色々書きましたが、もうシンプルにサムはカッコイイのです。
それから、至るところに散りばめられたリアルな風景や感情の描写。パッと見、情報量が多くて怯んでしまうかもしれませんが、一行一行目で追うとあっという間に引き込まれます。
テンポよく、美しく、淡々として、でも生き生きしてる。そんな感じです。
本当は本になったのを本棚にしまっておいて、何度でも読み返したいくらい。
もっと色んな人に、このお宝を見つけて見つけて欲しいです。
途中から一話一話がけっこう長いのですが、つづきから読む機能を使えば大丈夫です。読んで損はしません!