エピソード3 スケベイス条約

──射精歴1992年。

18年にも及ぶパンチラーン帝国とブラカップ共和国の戦争が、終結するきっかけとなった事件が起こった。『ケツアクメ事変』である。


長く続く戦争に疲弊しきった国民が、帝国と共和国、それぞれの領土内で戦争反対運動と、おっぱい募金活動を散発させていることを背景に、それはおこった。

パンチラーン帝国の軍部は、この反対運動をチン圧すべく、強行策に乗り出したのだ。


パンチラーン帝国の西方に位置する都市ケツアクメは、おっぱい募金活動が特に激化していたことを理由に、活動家だけでなく、ケツアクメの住民までも、ダブルピースによる大粛清を行ったのである。


この大粛清により、ケツアクメの人口のおよそ4割が、アヘ顔ビデオレター送りになるという、あまりにも多くの犠牲が払われてしまったのである。


この事変により、国民感情はもはや我慢の限界、絶頂寸前であった。

そしてそれは、帝国内だけでなく、共和国側の国民をも巻き込んだ、一大運動を起こすきっかけともなったのである。


ケツアクメ事変から、後に『カリペロン運動』と呼ばれるこの運動に至るまでに、それほどの時間がかからなかったのは、当時、反対運動とおっぱい募金活動を先導していた活動家・アシコッキ=イクーが、いち早く各地の活動家と連携を取り、大規模なセックスアピールを講じたためである。


この一大運動であるカリペロン運動は、瞬く間に両国をかけ巡りスカートめくり、センセーショナルなものとして取り上げられた。その後、運動は2年程続いた。


この事態を重く見た当時のパンチラーン帝国皇帝・マングリアス8世と、ブラカップ共和国の大統領であり、世界的変態財団・バキュームフェラー財団の当主・コスッテ=シ=ゴク=バキュームフェラーは、和平交渉へと乗り出した。


両国が和平交渉を開始して1年後の射精歴1995年6月。ブラカップ共和国北方にある小さな島・スケベイス島にて、スケベイス条約を締結。


およそ21年にも及んだ、両国間の戦争は、これをもって終結したのである。


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