第69話 第二章 シャラ姫のダンジョンでの出来事

此処は とあるゲームな世界 そこにいる吸血鬼姫の幼い少女シャラ


雪花月14日より

春待月3日頃の出来事 シャラの日記より


家での ご飯が足りなかったので 可愛い吸血鬼のシャラ姫は

捕食する為に ダンジョンに行きました

絵と書きなぐった文字の羅列 絵は 楽しそうだった


吸血鬼姫シャラは 幼い可愛い少女の姿だが ラス・ボス並みの高レベルを保持

100歳以上のレア・モンスターである


「説明アナウンス・・女の歳をあからさまに言うとは シャラに恨みでもあるのかしら 

まあ いいわ」シャラ姫


その日の午前中のダンジョンでの出来事!


「ピギャアアアア!ぐにゃああああ!」三メートル程の大きなオークの悲鳴

ちゅうううう~~ずずずずずっ 

ずずうっつうう~~~~ちゅうううう~~~血を吸われる音がダンジョンの洞窟に響き渡る


ミイラ化する哀れな犠牲者のオーク


「オークは やはり、お肉も血も悪くはないわ ふっ」にっこりと笑う

「まあ 今は 干し肉状態だけどね うふふ」

姿は 11歳前後の小さい女の子


「・・・あら 公認モンスターみたい ああ、血だけじゃなくて お肉もかじったけど

大丈夫みたい 棺桶状態になって、今度は教会で復活するわね まあいいわよね くすっ」

公認モンスターの場合は 人間同様に棺桶となり 教会で復活出来る


公認モンスターとは人の心を持つモンスター 亜人として人間同様に扱われる

街のギルドの総括、紅花が発行する認定書付き あるいは魔物使いの手下の魔物


棺桶は 教会に向けて飛び去るように消えた

綺麗なハンカチでお口の血とかを拭き取る シャラ姫

彼女もまた 公認モンスターとして登録済みなのだが・・


そこに偶然 通りかかった冒険者一行

「あれは 幼い女の子 なんでダンジョンに?」


「いや 待て 違う 宙に浮かぶ表示コントロールパネルを見ろ!」

「おお!レア・モンスター 吸血鬼だ!」数人の冒険者パーテイが襲い掛かる

「あら、冒険者みたい」シャラ


何故かクエスト発動の音楽とファンファレーレ!

「やったあ!特別ボーナスだ!」嬉しそうな冒険者達


・・本来、シャラ姫は公認モンスターなので 注意喚起の音楽とメッセージが宙に浮かび

クエストなど 起こらないはずだが

どうゆう事情か 戦闘態勢に入ってしまった


冒険者の剣を交わす 交わす かわす! まるで優雅なダンスをしているよう

「全体の総合レベルは12前後ね まだまだよね ふっ」シャラの特殊能力の一つ 

『見極め』発動  冒険者のレベル 初級から中級になる手前


「こんな小さくて愛らしい 可愛い女の子に襲い掛かるなって

紳士、いえ冒険者の風上にも置けないわ」シャラ姫の目が光る


トン!

シャラ姫が軽く手で押しただけで 一人が吹っ飛び 岩壁にめり込む

「うがああ・・・」哀し気な音楽が何処ともなく流れて 棺桶状態となった


シャラの狩り用の飾り気のない ワンピースの下には

女のみだしなみ?のカボチャ・パンツ

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