第70話 哀れなる被害者たち?
長い黒髪は コロボックルさん(小人)にお願いして 三つ編みに編んでもらった
冒険者の攻撃 魔法石を使っての魔法
「風神の舞!」無数の『風のかまいたち』がシャラ姫に襲い掛かった
可愛い手で次々と『かまいたち』を叩き落とす
次につかめないはずの『かまいたち』を手で掴み 投げ返すシャラ姫
「きゃあああ」「うわああ!」数人が真っ二つ
ぴよーーんと飛びシャラ姫は
残り数人に襲い掛かる 大きく開けた口には牙が白く光る
かくして 全員 棺桶となる
「ふう ご馳走様 くすっ」「あら 誰か来るわ」
そっと岩の影に隠れる吸血鬼のシャラ
「あら~~悲鳴とか叫び声が聞こえたから 来てみたけど皆 棺桶ね」
ガシュウン、ガシャと大きな音を立て 棺桶が教会に自動転送
「あ、教会に自動転送だわ 御気の毒様」
ののはな亭のメイドの一人
たまたま 近くに冒険者達の為に お弁当を届けに来たらしい
参考程度だが シャラ姫はののはな亭の店の主人(名義上、名前だけ)
彼女に恋した前主人から 店を遺産として渡されていた
「私も帰らないと ふう」メイドは白い小さな魔法陣で帰還する
そっと岩陰からまだ 覗いているシャラ姫 その後ろに
大熊のモンスターが襲おうとしていた
殺気に気が付き 振り返るシャラ姫
高々とジャンプして避けるシャラ クルンと華麗な一回転
次の瞬間には 大熊の頭にかぶりつき
血を啜る ちゅうううううう~~~~ちちゅうううう~~ずずずずずっ
「くわああんんん」悲鳴を上げて大熊のモンスターは暴れるが
シャラ姫は大熊の頭から離れない
ごくごくごくううううううう
「グワアアア!」悲鳴を上げる大熊のモンスター
大熊はミイラ化して大きな音を立て倒れる
吸い込むように 大熊を捕食してしまうシャラ
「うふ 美味しかったわ」満足そう
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