第44話 夏の夜の夢⑪
今日は美雪と都立公園に来ている。
ここは俺と美雪が夜な夜な訪れてはよろしくやっている、馴染みの公園である。
「明るい時間に来ると、いつもと雰囲気が違うもんだな?人も結構いるし」
「君は暗い時間に来たかっただろうけど、明るい時間に来るのもいいもんでしょう?人間はただ腰を振るだけの猿って訳じゃないんだからさぁ、たまには花鳥風月を楽しむのもいいものでしょう?それとも今ヤル?私はいいわよ、人に見られてる方が感じそうだし」
バッキバキの目でまくし立ててくる美雪の息が荒いのが気になる。
「なぁ、ちょっとベンチで休まないか?」
「ベンチで休むっていうのは言葉通りなのかしら?それともベンチでエッチをするっていう意味なのかしら?」
スカートの中に手を突っ込んで股間をまさぐりながら挑戦的な視線を向けてくる美雪に、
「いやっ、言葉通りの意味だよ。なんだよベンチでエッチって?」
俺が答えるとがっかりした表情を浮かべた美雪が渋々俺の提案に同意する。
「でも、確かに昼間の公園もたまに来てみるといいもんだな」
「平和だよねぇ。この
「どうした?この世界の事めっちゃディするじゃん」
「だって、人間は醜く汚い哀れな勘違いチンパンジーだし、資本主義社会はマジでうんこじゃん?こんな腐れた濁世で幸せも平和もありえないよね?って事でSEXする?」
美雪がチラリとスカートをめくると、びちょびちょに濡れた割れ目が見える…、嘘だろ?こいつ真昼間の公園にノーパンミニスカートで繰り出して来たのか?マジなのか?
「SEXはしない。パンティーを買いに行こう」
「ちょっと君、デート中の女の子にパンティーを買いに行こうという提案をするなんて、どうかしてるんじゃない?」
信じられないという顔で俺に軽蔑の眼差しを向けてくる美雪。
どうかしてる奴にどうかしていると言われるのは心外だが、俺は反論をグッとこらえる。
無事にパンティーをてに入れて再び公園に帰って来た俺と美雪。
いつの間にか夕方になっていたのだろうか、学校帰りのこどもたちがボール遊びをしている。
「平和だなぁ~。私とした事が、久しぶりに命が永遠に続くんじゃないかっていう錯覚に
「続くだろ?命は永遠に」
「何言ってんの?続かないよ。命は終わるんだよ?もうすぐ死ぬっていう人間に喧嘩うってんの?」
「美雪が死んだって、俺が君を忘れないんだから死なないだろ」
「君だっていつか死ぬじゃん」
「あぁ、俺も死ぬ、だけどさ、質量保存の法則とか全ては量子で出来ているとか、まぁ理屈はどうだっていいんだけど、どんな形かはわからないけどさ、やっぱり命は永遠に続くだろ?」
「質量保存の法則も量子の仕組みだって言った奴勝ちじゃん。それが人間のやり方でしょ?だからみんな資本主義社会で平気な顔して家畜やってんじゃん?まぁでも、もし命が永遠に続くなら地獄だね?」
「まぁ永遠は地獄だけど、少なくとも俺はもう少し君といたいし、君がいる限りは終わりたくない」
「キャッ❤️ちょっとぉ~余命僅かの人間を急にキュンとさせないでよぉビックリして死んだらどうすんのよ?あ~あぁ、せっかく買ったパンティがびちょびちょになっちゃったじゃん」
パンティを脱いだ美雪はそれをベンチに腰掛ているくたびれたサラリーマン風の男にむかって思いっきり投げつけた。
突然、どこからともなく自分の顔面に飛んできた愛の汁で濡れたパンティーに当惑するサラリーマン風の男にたいして美雪が大声で叫ぶ。
「おじさぁ~ん。それ、ピチピチギャルの愛のお汁が付いた脱ぎたてのパンティーですよぉ、私の脱ぎたてパンティーあげるから元気出して、そんな暗い顔してないでさぁ~早くそのパンティー持って帰ってお家でオナリなよ?元気出るよ?」
ボール遊びをしていた少年達や犬の散歩をしている女性、ランニングをしている人等の目に居心地が悪くなったのか、サラリーマン風の男はパンティーを握りしめると変な走り方でその場をさった。
「やだぁ~、あのオッサンの股間テント張ってたねぇ~キッショ。人助けも楽じゃないですな」
股間をびちょびちょに濡らしたミニスカノーパン少女は一仕事を終えたという様な清々しい顔をしている。
「おまえってさ、本当に…」
「なぁに?」
「いやっ何でもない」
「言いなさいよ‼気になるじゃない」
「いやっやめておくよ」
「それじゃあ仰向けにねて」
俺が美雪に言われるがままに仰向けになると美雪がびちょびちょに濡れた股間を俺の口に押し当ててくる。
「舐めろよ。ほらっ。お喋りに使えねぇなら、せめててめぇのその使いものにならないお口で私のおまたを舐めて気持ち良くしなさいよ」
俺は舐めた。
激しく舐めた。
ぐちゅぐちゅっ、じゅ…ぷっ、でゅる、じゅる、ちゅっ…。
あっ、あん❤️
いっちゃった❤️
少ししょっぱくて、少し苦い味がする。
あぁ、俺は生きている。
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