1話、一大事(後)
しなとの約束の当日。
港駅前に集合となった。
「お待たせー!!!、待った?」
しなが俺を待たせたから、意地悪したくなった。
「おう。すごい待ったぞ。」
といった。
そしたらしなは、ほっぺたを膨らませながら
「そこは待ってないよーっていうところだよ。」
と、修正してきた。
突然、
「どう?」
と、手を後ろに回して聞いてきた。
衣装のことだろう。かわいかったから、
「かわいいな。惚れちゃいそう。似合っている。」
と素直に答えた。
そしたら恥ずかしいことを言ったことに気づき目をそらしてしまった。
でも一番恥ずかしがってたのはしなのほうだ。
「そんなに言ってくれると思わなっかった。」
と、小さな声でぼそっといった。
顔が真っ赤でかわいい。
映画には時間がある。
このまま立っているわけにはいかない、だから近くのカフェに誘導することにした。
「で、何の映画を見るんだ?」
と聞いたら、しなが急に照れだした。
しながてれた?!え、怖い。一体何を見るんだ。
「実は、今日見るのはね。ホラー映画なの。」
「それ、照れるようことか?」
「普通のじゃないの」
普通のじゃないってどういう意味だろう。
「実は私、女優やっててそのホラー映画に出てるの!!」
だからか。
、、、ん?女優?なにそれおいしいの?
頭がオーバーヒートした。
しなが緊張した顔で、
「どう思う?」
と聞いてきたので
「すごいじゃん!!しな可愛いからあたりまえか。」
と言ったら、
「そうかな!」
と、とてもうれしそうだった。
「そろそろ映画見に行こっか。」
と言って、映画館に向かった。
映画館はショッピングモールの中にある。
歩いているとやっぱり日曜日だから人が混んでいた。
「手つなぐぞ、はぐれたらどうもこうもない。」
しなは、照れながら手をつなぎ手を離さなかった、、、
「映画面白かったねー!」
と、話を盛り上げてたらしなは、顔を真っ赤にして、
「私、死んじゃったけどね!」
と言って笑いあった。
近くにアイスクリーム屋さんがあり、ベンチでアイスを食べることにした。
アイスクリームを持ってベンチ座ろうとしたら下からバッタが出てきて、
しながそれを驚いてバランスを崩してした。
それを俺が助けるべく、しなを勢いで抱きしめてしまった。
「、、、ドク、ドク、ドク、ドク」
この時初めて、しなの温もりをしった。
あれから時がたち月曜日になった。
あの時、しなが急に、
「ご、ごめん」
と言葉を残し去ってしまった。
そうして、どんな顔で」あったらいいか考えていると、
いつの間にか学校についていた。
掲示板に
「敷名 志奈さん まさかのアイドル?!
毛木 文彦さん 志奈さんと付き合っている?!」
と、新聞が張り付けられていた。
それだけじゃない昨日の一緒に歩く写真と、
俺が間違えてしなを抱いてしまった写真が貼ってあった。
どうしてこうなった。
そして、周りを見るとしなが遠くで泣いていた。
が、俺には噓のように見えた、、、
今の俺は怒りと悲しみに満たされていた。
思い通りにならない青春ラブコメ @aoi1127k
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