友未先輩、拝読しました。
わたくし、児童文学はライフワークとしておりまして、他のジャンルのように作者を喜ばせるためのコメントが書けません。特に年上の方には厳しいですから、繊細な先輩は、ここから先は読まない方が宜しいかと存じます、なんちゃって。
作者は観察眼が鋭く、見たままの猫を事細かに愛情深く描写していて、猫好き、動物好きには嬉しくなる作品でした。一つ一つのエピソードが面白く、とくに庭猫なのでなかなか懐かないため「今でもわたしが体をなでる時は耳を寝かせて体を硬(かた)くしたまま、ななめになってがまんしています」という描写は猫の複雑な表情が見えるようで笑ってしまいました。去勢するか否かの葛藤は、猫好きならば誰もが経験する問題ですし、まさしく猫愛に溢れた作品でした。
惜しいと感じたのは、読み難さです。童話は読み手が子どもと考えると、文章のレイアウトはもっと工夫するべきです。こんな文字だらけでは、わたしが子どもなら最初から読む気になりません。それに七歳の子どもにしては一文が長過ぎますし、描写が丁寧で隙が無さ過ぎます。これだけ改行が無いと、せっかくの面白さが伝わりません。心地よいテンポもまた、児童文学の大きな魅力ではないでしょうか。一気に書きあげたような印象でした。推敲されることをおすすめします。
生意気にいろいろ申し上げまして大変失礼いたしました。
作者からの返信
わ、来冬邦子、何と生意気な!絶交じゃ‼
と、一度誰かに叫んでみたい …
夕べ、仲の好い知人と喧嘩して、さっき近くの温泉につかりながら一句詠んで帰ってきたら、後輩から驚くほど丁寧な感想が入っていました。実は友未も児童文学サークルを現役で続けています。
児童文学に限らず、ジャンルの捉え方は千差万別ですね。今回の企画のご寄稿作品を眺め渡しても、「何でこれが児童文学なんじゃ」とか、「こんなん児童文学とちゃうやろ」と口走ってしまいそうなものが多いのは後輩も同じ気持ちかもしれません。来冬さんのように子供あっての児童文学、どれだけ子供に通じるかを大切にされる視点は友未も忘れたくないと思います。その一方で、通じなければ仕方がないという思いが友未のなかにあるのも事実です。たとえばトーベ・ヤンソンの文章の美しさは児童には理解しきれないかもしれませんが、それをもって「ムーミンは児童文学ではない」とは言いたくありません。キンタは難し過ぎるというご指摘は、友未にはなかった視点からのもので貴重でした。そうですね、七歳の子供には書けない文章だとしても、書けないからおとなが代わりに書いてあげている、という感じでしょうか。もし小さな読者が「難しくてわからん」と文句を言ってきたら「そんなおバカな子にはおっちゃんの話は読ませてやらん!」と怒り出しかねない友未です。
友未と後輩の仲(←どんな⁉)ですので、これからも忖度ない意見をお願い致します💖
「どれくらい長生きするの」と聞いたら、「少しだけ」と言うので、じゃあ、やっぱりやめてあげてとたのみました。
ちょっと泣きそうになってしまいました!
うちは、兄妹の猫を同時に保護したので、発情してしまい、悩む余地がありませんでした。どちらもノイローゼになりそうな勢いだったんです……
こうやってなやんでもらえるご家庭の一員になれたことが本当に幸せだったと思います。
キンタ君。
ありがとうございました✨
作者からの返信
虹乃ノラン様、カクヨム猫部発足、おめでとうございます!
少しでもお祝いの賑やかしになれましたら幸いです。
去勢も不妊手術も、やむを得ないこととは言え、未だに罪なことだなぁという抵抗感をぬぐいきれません。せめてどなたか避妊具や避妊薬を開発してくれないものでしょうか。
早速きました笑
キンタくん大丈夫でしたか?☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
うちも二泊三日までは出かけてしまいます。うちは外にも行く猫ちゃんなので。家を新築するときに背子専用ドアをつけました笑 パパが笑 自動ドアです。家の中の誰よりリッチです。
そしてうちの子は三匹とも女の子です。偶然にも!
だからマーキングをされたことがないのですが、近所のノラちゃんがマーキングを庭にするのをみて怒ったことはあります!
うちの二番目の猫ちゃんもすごく喋るんですよ!にゃにゃ、にやぁにゃにゃやみたいに。一番の福ちゃんは、とても崇高な猫なので、触るのは嫌ですが自分が触って欲しい時はやってきます。ふみふみしに。
三番のマロンは長い毛のまだ一年の猫ちゃんですが、マローンって鳴きます!!
猫って面白いですよね!うちは犬を飼うことは多分この先ないと思うので、ネコ派に分類されてしまうのでしょうか、犬ちゃんも私は好きですが。でも最近の推しは爬虫類です。ものすごい破壊力ですよ、うちの爬虫類たち。たまに妄想日記に書いてます。
自分の熱い思いだけ書いてしまいました!すいません!
キンタくんが、金玉を取られなくて本当に良かったです!
読ませていただき、誠にありがとうございました!
作者からの返信
和響さま、本当にすみません。
調子に乗っていろいろお招きしてしまってご迷惑だったのではと猛反省しています。
でも、お読みいただいた上に猫ちゃんたちの楽しい御紹介まで頂けて本当にありがとうございました。
キンタに代って深くお礼申し上げます。
うちの子たちも五匹中四匹が女の子で、また、一匹を除いて保護ネコなのです。
個人的には、男の子を去勢するより女の子を手術する方がずっと罪深いように感じるのに、結果的にキンタだけが難を逃れられているのは、同じ男として友未がエゴを通しているからでしょうか。でも、シーズンになると本人も我々も何かと大変なのですよ。
ただ、自宅は住宅街ですので、自由に外出できる和響家の猫さんたちは幸せだなぁと羨ましい限りです。
それにしても、自動扉とは凄い!はじめて聞きました (=^・^=)
友末さんこんばんは。この度は改めて大役をありがとうございます♪
二回読んだら感想を書こうと思っていて、遅くなりました。一回目に感想を書く場合と、二回目に感想を書く場合があって、それは作品によって異なります。
『キンタとわたし』、最初は大人目線で、次に子供目線で読みました。
大人目線で読むと、「わたし」がちょっとおしゃまな感じで、でもキンタに対する観察眼は素直で鋭く、「あんなにじまんして、得意そうなのに。かわいそう」となんの衒いもなく言うところは感心させられますし、こっそり木戸を開けておくところは心配になりつつも、おかしみを覚えます。
子供目線で読むと、これは猫を飼ったことのない子には興味津々で、新し扉を一つ開けてくれるタイプの日常童話だわと興味深く読みました。
「ぜんぶとられたら、一からやりなおすまで」
おばあちゃんのこのセリフは最高です。いつぞやの大震災の後、ニュースのインタビューで「また作りましょう!」と力強くおっしゃられたご老人を思い出しました。
こういう心強い大人の姿をさりげなく見せつつ、キンタを人間と同等のものとして扱う子供特有の世界を描かれていることに感心しました。
キンタが夢に見ているのはわたしだと思う、無邪気な傲慢さもいいですね。
作者からの返信
鐘古さん、こんな小さな作品には過ぎたる応援、嬉し恥ずかしです。
「二回読んだら感想を書こうと思って」は、奇しくも友未と全く同じで有難い限りです。こちらも、古博さんや来冬さんに後れをとってしまって焦り気味です。