挑戦状もどき


 問題編は以上で終わりです。まずはここまで読み進めていただき、感謝です。ありがとうございます。

 さて、解答編の前に読者への挑戦状を挟みたいところだったのですが、調整の末どこまでフェアか分からなくなってしまった為、また、物語に関する若干のネタバレを含んでしまう為、直接的に載せることはやめました。それでも犯人当てにチャレンジしてみたい、という方がいましたら、以下の挑戦状をご一読ください。そのまま物語を楽しみたい方は、以下の文を読み飛ばして次の章にお進み下さい。



 読者への挑戦状


 全ての手がかりは出揃った。ここで、偉大なるクイーンの手法に則って読者への挑戦状を挟みたいところだが、この夢の国は奔放であり不思議に満ち溢れているため、真にフェアな犯人当てとは言い辛いのが現状である。そこで非常手段として、以下の三つを真の手がかりとして加えさせていただきたい。


 「犯人は必ず名前のある登場キャラクターの中にいる」

 「犯人は超常的な能力を使用したわけではない」

 「ハートのAは事故死である。かつ、即死である」


 これらにより、不思議の国の夢に存在するが、アリス達と出会わなかった生き物は容疑から除外される。また、超常的な能力を持つキャラクター(チェシャネコなど)に夢人が入り込み、現場の遠隔操作などといった特殊な力の使用もされてはいない。はたまた、被害者は事故死なので、ダイイング・メッセージを残した人物からは除外される。

 さて、強引に決定した事実で、改めて読者に問いかける。


 【『アリス』という偽のダイイング・メッセージを書いたのは誰か?】


 願わくば、不思議の国にも論理性が通用すること祈りながら。

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