第5話可愛い後輩と二人きりは癒される
折り畳める小さな机の前にちょこんと腰をおろして、正座をした白音さん。
室内を見渡し、「女の子らしい感じかと思ってましたけど、違いますね」と声を漏らした。
「私に女子らしさなんて──」
「いえ、涼原先輩は私なんかより何倍、何十倍も可愛くて、憧れます。後輩に慕われてますし、後輩だけじゃなくて、同級生や先輩からだって......私にはそんなこと──」
「落ち込まないで、沙穂ちゃん。沙穂ちゃんが卑下するようなことないから、沙穂ちゃんだって可愛いよ。私は沙穂ちゃんが大好きだよ」
暗くなる表情の彼女の肩に手を置いて、元気付ける言葉を掛けて、気持ちを伝えた私。
「ありがとうございます。涼原先輩にそう言っていただけて嬉しいです。」
彼女はやわらかい笑みを浮かべ、そう返してくれた。
「そろそろ砕けた話し方で良いんだよ。先輩なんて良いから、陽香とか陽ちゃんって呼んでよ。二人だけなんだから」
「でも......」
「良いんだよぅ、沙穂ちゃんにそう呼んでほしいのっ!言ってよ、沙穂ちゃん」
「ええっと......はっはは、はる、陽ちゃ......陽ちゃん」
抵抗があるようで、つっかえながら名前を呼んでくれた。
「ありがとうっ沙穂ちゃんっ!嬉しいっ!」
私は両腕を彼女の背中に回し、抱きついた。
「ひゃあっ、ふぇっえぇぇぇ......っとぉ、いきなり何ですか!?うぅぅぅ......」
驚いた声をあげて、狼狽えた声が漏れる彼女。
緊張が緩和され、いつもの二人に戻っていた。
スマホでドリサミの曲を流しながら、二人の時間を満喫した。
どさくさに紛れ、彼女の頬にキスをすると彼女は頬を赤らめ、悶えていた。
恥ずかしそうな彼女がみれて、とても楽しめた。他にも彼女と二人の時間を満喫した。
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