第15話
面接を終えて、合否の連絡がその日の内に来ました。
内定をもらうことができました。
やっぱり求職中にガーッと大量の資格を取ったのが良かったみたい。
最初は、資格取得の欄を埋めるのに怪訝そうな顔をされた。
最近の資格テストの合否は、テスト終了後に分かる。
その時に貰った紙をクリアファイルに入れて持参した甲斐があったものだ。
我ながら英断である。
資格証が改めて届いたら、確認のため提出することになっている。
仕事は、4月1日から新社会人と一緒の入社日になった。
約2ヶ月空いてしまうが、
正社員としての就職が出来た決めては、数ある資格の中でメンタルケア心理士専門士という資格を取っていたからだ。
保育補助という形で入社するが、働きながら保育士の勉強をして資格を取るというもの。
惰性で取った国語の教員免許。
どうせなら、大学に戻って保育士の免許を取っておけば良かったのに……と思わなくはない。
「まずは、おーちゃんを外に連れ出して人慣れさせるところから始めないとね」
私は、
名 前:
種 族:三毛猫(家猫)
レベル:3
職 業:ペット
性 別:雄
年 齢:3ヶ月半月
体 力:27/27
知 力:8
腕 力:4
攻 撃:3
防 御:4(+1)
精神力:11
称 号:ツ●ッター界のネコドル
装 備:綺麗な首輪
固有能力:遠吠え1・威嚇1・恐怖耐性1
後天能力:おねだり・魅了・意思疎通(かがみ限定)
状 態:健康・虚弱体質ぎみ
ステータスを久しぶりに開いてみたけど、なんか変な称号がついているぞ。
「ツ●ッター界のネコドルってなんだよ」
ツ●ッターや動画サイトで
フォロワー数や動画再生数は気にしていなかったので、
フォロワー数も3万人以上いるし、動画の再生数もどれも1万再生以上されている。
もしかして動画の収益化が認められてお金が入っているかも? と思って口座を確認したら、ちゃんと入ってました。
私の社畜時代よりも稼いでいるね、
私が稼いだお金ではないので、なるべく手を付けないようにしよう……うん。
就職先の施設は、歩いて30分くらいの距離にある。
散歩するには丁度良いかもしれない。
私は、そんな彼の後ろを着いて歩くだけ。
その間、
行く先々で可愛がられているのを見ると癒される。
親ばかを炸裂させながら、私は
ハローワークにも寄り就職の報告を済ませると、後日、祝い金がポンと振り込まれていた。
元会社で働いていた時の手取りの給与くらいの金額に、本当に貰って良いの? と思わず電話したよ。
担当者曰く、再就職手当というものらしい。
思いがけない臨時収入に喜びつつも、それを元手に副業のカウンセラーの仕事を立ち上げた。
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