第62話 『スピードアタッカー 後編』

 王都を目指すキラ達の前に、突如敵の魔術師が現れた。

 その男は詠唱も無しに両手から氷と雷の術を乱れ撃ち、一行を圧倒する。

 聖剣の力を使って肉薄したキラだったが、一太刀を浴びせたのは氷のデコイ。

 更に追撃として落雷が彼女を襲う。

「よく出来た彫像だろう? 君への贈り物だ」

 ここに来て皮肉を言うだけの余裕を残している、謎の魔術師。

 単独行動するだけあり、呪文の嵐を掻い潜って接近された時の対処法も、きっちりと確立していたのだ。

 ようやく身体が動くようになったルークは、弾幕の中を掻い潜って落雷を受けたキラへと駆け寄る。

「キラさん、無事ですか?!」

「殿下!」

 立ち上がったオーウェンも盾を構えて駆けつけた。

「気絶しているだけです。ですが、奴をどうにかしないと」

「俺とオーウェンで盾になる。フィニッシュは任せていいな、ルーク?」

 大盾を構えたエドガーも加わり、即興の作戦が立てられる。

 作戦と呼べる程のものですらないが、盾を持つエドガーとオーウェンの二人で弾幕をしのいで近付き、その後ろからルークが一気に飛び出して攻撃するという算段だ。

 魔術師が次々と放つ呪文に、ただの鉄の盾がどこまで耐えられるかは分からないが、一か八か実行しなければただ死を待つだけである。

 盾を構えるエドガーとオーウェンの後ろにルークがぴたりとつき、三人でゆっくりと前進した。

 ルークにかけられたスピード強化の術はまだ有効であり、間合いさえ詰めてしまえば後は一気に接近し、敵を射程内に収められる。

 次から次へと遅い来る氷と雷の呪文に耐え、ようやく距離を詰めたエドガーは、ルークに合図を出す。

「ルーク、今だ!」

 ルークは二人の後ろから地面を蹴って勢いよく飛び出し、同時に左手で印を刻み、攻撃準備に入る。

 相手程早くはなくとも、素早く呪文を完成させたルークは敵目掛けて風刃の術を放った。

 しかしそれも魔術師が一瞬で展開した防壁に阻まれ、弾き返される。

(これは想定済みだ。魔力のシールドを張っている間は、敵からも攻撃できないはず!)

 無詠唱でシールドを展開するのは確かに脅威だが、指向性防壁ではないとルークは踏んでいた。

 指向性を持たせていない防壁は、敵からの攻撃だけでなく自分側からの攻撃も通さない、まさしく鉄の盾と同じような壁である。

 魔術師がルークの呪文を防壁で防いだ瞬間、ルークもまたその防壁を盾にして接近し、剣による接近戦に持ち込む考えだった。

 だが、ルークが逆手に取ろうとした半透明の魔力のシールドは一瞬で消え去り、その後ろから氷のつぶてと雷撃の光線が襲いかかる。

「なっ……?!」

 シールドを解除するにしても、あまりにも早い。

 ルークの素早い身のこなしでも、近付く猶予がない程に。

 予想外の展開にルークは対処し切れず、最初の数発は魔法剣で切り払い、左手で刻んだ印が間に合った分は突風の術で相殺したが、それまでだった。

 押し寄せる波のような量の弾幕全てを捌き切れるはずもなく、ルークは敵の破壊呪文をもろに食らってしまう。

 革の戦闘服の表面が凍りつき、その上から電撃を浴びたルークは、今度こそ倒れ伏して沈黙した。

「少しはできるようだが、詰めが甘いな、若造」

 倒れたルークに、魔術師は冷ややかな視線を向ける。

 詠唱の煩わしさ、そして接近戦への対策、魔術師の弱点全てを克服したこの男は、まさに隙の無いワンマンアーミーと言っても過言ではなかった。

 ルークが倒れたのを見て、エドガーとオーウェンは顔を見合わせる。

「俺達で、近付けるだけ近付くぞ!」

「分かった。二人同時に攻撃だ」

 盾を頼みの綱にして激しい弾幕を防ぎながら、敵ににじり寄るエドガーとオーウェン。

 だがその頭上から、キラを襲ったのと同じ落雷による一撃が降りかかる。

 正面は盾で守れても、頭上まではカバーし切れない。

 両手から放たれる呪文にばかり目が行っていたせいで、まさか攻撃が上から来るとは思わず、二人は雷の直撃を食らってしまった。

 死んではいないものの、落雷のショックで気絶して倒れ伏すエドガーとオーウェンの二名。

 常識の通用しない敵を前に、前衛メンバーによる正面突破は完敗に終わった。

「さて、邪魔な雑魚も片付いたことだ。そろそろ、”仕事”を済ませるとするか……」

 単騎で前衛を全て倒した謎の男は、まだ仕留め切れていないキラに目を向ける。

 何とか気絶から目を覚ましたはいいが、立ち上がれるような状態ではない。

「これで終いだ、王女様。後は賢者も始末して、私の勲章にでもするとしよう」

 やはり呪文を唱えず、右手から氷の槍と雷球を作り出し、狙いを定める魔術師。

 キラにはもう抵抗する力は残っておらず、死を覚悟して顔を背ける。

「ぬおおおーっ!!」

 キラへ向かってとどめの魔法が放たれた瞬間、間に割り込んでくる影があった。

 最初の攻撃で深手を負った、ギルバートだった。

 彼の闘気術は物理には滅法強くとも、魔法などの魔力を使った攻撃には無力。

 それでもギルバートは自分を盾にしてキラを庇った。

 しかし所詮は一瞬の延命、ギルバートが倒れてから改めてキラにとどめを入れればいい。

 そう高を括っていた魔術師だったが、ギルバートの後ろから矢のように突進してくる、もう一人の姿があった。

「俺も忘れて貰っちゃ困るぜ!!」

 一度は弾幕を食らって倒れたディックが、再び起き上がって攻撃を仕掛けたのだ。

 ディックを近寄せまいと魔術師は弾幕を放つが、氷の槍が頬や脇腹をかすめても手足に電撃を浴びせられても、彼は根性で勢いを落とさず突進し続ける。

「いい加減、死に……やがれぇ……っ!」

 ボロボロになりながらも槍の射程にまで接近したディックは、最後の力で槍を突き出す。

 だが後一歩が及ばず、槍の穂先が敵を捉える前にディックは意識を失ってしまった。

「ふん、滑稽な」

 鼻で笑いつつも、暗殺対象のキラに意識が向いたせいで他の仲間にまで気が回らなかったことを反省した魔術師は、まだ残っている後方のソフィア達へと視線を移した。

 濡らしてからの感電でかなり打撃を与えたはずだが、そろそろ仲間のように起き上がって、また邪魔をしてくるかも知れない。

 するとそこには、隠れていた馬車の影から飛び出してソフィアの治療に当たるヤンの姿があった。

 もはや陣形は完全に崩壊し、前衛も後衛も無い状態だったが、傷ついた仲間を放ってはおけないとヤンは必死に覚えたての白魔法を交えてソフィアの傷を治す。

「その僧服に僧帽……小僧、貴様、教会の僧侶だな?」

 ヤンを見る魔術師の目は、明らかに今までの眼差しとは違った。

 キラや仲間達を相手取る時は上から見下したような、余裕ぶった高慢な態度を見せていたが、今はフードの奥から激しい憎悪の視線を送る。

「ひっ?! た、確かに僕は、教会の僧ですが……」

 これまでとは比べ物にならない殺気に、ヤンは縮み上がった。

「貴様が教会の人間というだけで、貴様をなぶり殺しにする百の理由に足る。死ぬがいい!」

 ヤン目掛けて男が魔法の弾幕を放とうとした、その時。

 側面から矢が飛来し、厚手のローブを引き裂き、魔術師の脇腹に突き刺さる。

「何っ?! どこからだ?!」

 完全に想定外の方向から矢で射られたため、シールドの展開が遅れ、急所を逸らして即死を防ぐのが手一杯だった。

 男が矢の飛んできた方向を振り向くと、いつの間にか戦線から離れていたユーリが弓を構えていた。

 馬車に隠れていたカルロとヤンを除く、戦闘員9人全員を倒したと思っていた魔術師だったが、頭数が一人足りていないことを忘れていた。

 ルークはレアの詠唱が終わるまでの間に、もうひとつの打開策として、ユーリに透明化の術を使っての遊撃を指示していたのだった。

「こんな手があったとはな……!」

 ようやく苦悶の表情を浮かべる魔術師。

 ユーリの一矢で弾幕が止まったのをいいことに、動けるようになったメイも戦斧を構えて突進する。

 相手側もこれ以上やられてなるものかと呪文の乱れ撃ちで応戦するが、負傷が原因で放つ魔法の精度が落ちていた。

 メイは半ば勘で次々と襲いかかってくる氷と雷の呪文を避け、ある程度まで接近すると、あろうことかメイン武器である戦斧を投げつける。

 当然、瞬時に展開したシールドに阻まれて、魔術師に命中することはなかった。

 窮して自棄を起こしたのかと男は思ったが、メイの現在位置は気絶しているエドガーのすぐ横だった。

「借りるよ」

 非常に重いエドガーの大盾を軽々と持ち上げ、それを構えて前進するメイ。

 彼女も負傷しているが、魔術師もダメージを負っているのは同じで、しかも正面のメイと側面に回り込んだユーリ、両方に注意しなくてはならない。

 狙いが不正確な魔法を自分への直撃コースを取るものだけ盾で弾き、接近に成功したメイは、ユーリの援護射撃と同時に盾で殴りつける。

 それもキラの時と同じくダミーの氷像で、触れた盾は凍りついて離れなくなってしまった。

 だがこの戦法はもう既に見ている。

 メイは素早い判断で盾を手放すと、デコイと入れ替わった本体がどこに居るのか、周囲を見渡して確認する。

 すぐ近くに敵の姿を発見したメイは父の形見である短剣を抜き、謎の男に斬りかかった。

 流石に三度目のデコイはすぐに作れないのか、間一髪でかわす魔術師。

 両手から無詠唱の呪文を放って反撃しようとする敵だが、至近距離まで接近したメイは相手の腕を逸らして明後日の方向に呪文を撃たせ、更に肉薄する。

 一度斧を捨てたのは、大盾に持ち替えるためという理由もあったが、もうひとつは至近距離での格闘戦に持ち込む狙いがあったからだ。

 密着した間合いならば、長柄戦斧よりも短剣の方が有利になる。

 魔術師の放つ呪文の数々は驚異だが、ひとつひとつは両腕から直線的に放たれる”点”の攻撃である。

 杖や短剣と言った道具で魔力を収束させないこの敵は、腕から直に魔法を放っている。

 その腕を逸らしてしまえば、魔法の狙いは外れるとメイは踏んだ。

(予想通り、これなら行ける!)

 相手の両手の向きと間合いに注意しつつ、メイは短剣で少しずつ敵に手傷を負わせていく。

 流石にここまで密着されるとデコイの氷像も使えないのか、敵は防戦一方だ。

 そこへ追い打ちをかけるかのように、側面からはユーリの正確な狙撃が襲いかかる。

 普通は仲間が組み付いている間は誤射の危険があるため矢を射ないものだが、この規格外の怪物相手に通常の戦術論など語っていられない。

 いくらワンマンアーミーとて、やはり数の暴力には抗い難い。

 これには流石の魔術師も分が悪いと判断した。

「仕方ない、今回は退くとしよう……!」

 不利と判断した魔術師は一瞬の隙を突いてバックステップを踏むと、無数の氷の盾を全方位に向かって展開した。

 大量の氷の盾はまるで鏡のように光を乱反射させ、狙撃を行っていたユーリは目標を見失う。

(くそっ、どこだ?!)

 中距離までなら生命感知の魔眼ですぐに居場所を特定できたのだが、長距離になると魔眼の効果の範囲外となり、肉眼で目視しなければいけなくなる。

 生命感知の短所のひとつでもあり、今回はその弱点を突かれた形となった。

 メイもやはり鏡に反射する自分の姿や景色に惑わされ、敵を見失っていた。

 戦い慣れしているのだろう、敵は引き際というものも弁えており、この僅かな時間に姿をくらませた。

 何とか危機を脱したとは言え、キラ達は非戦闘員の二人を除いて全員ボロボロの状態だった。

 隠密で遊撃に回っていたユーリとて、氷のつぶてとそこからの感電という連携を食らい、かなりのダメージを受けていた。

「終わった……?」

 短剣を構えながら、メイは半信半疑に呟く。

 あの魔術師なら、まだどこかに潜んでいて攻撃のチャンスを伺っていてもおかしくないからだ。

 氷の盾も全て溶け、今では敵の姿も見当たらない。

 残るのは、倒れた仲間と激しい戦闘の痕跡がある野原だけだった。

「と、とにかく! 今のうちに治療しましょう!」

 ヤンは同じく戦わなかったおかげで無傷のカルロに手伝ってもらい、傷を負った仲間達を懸命に手当てする。

「こっちは低温火傷で、こっちは熱による火傷……。これじゃ、薬も足りませんよ」

 氷と雷の二種類の術を同時に使いこなす魔術師の前に、一行は様々な種類の傷を受けていた。

 魔法大学や街で仕入れた傷薬と、キラが持ち歩いていたアルベール製の万能薬、そこへ加えてヤンの治療の術で出来る限りの処置は施すも、この一戦だけで薬の在庫は切れてしまった。

「自分はいい。殿下の治療を優先してくれ」

 当人もかなりのダメージを負っているオーウェンだが、それよりもキラの手当てをヤンに頼む。

「もちろんキラさんの治療もしますけど、あなたも重傷ですよ?」

「職業柄、怪我には慣れている。それより、殿下を」

 ヤンは彼を心配しつつも、願い通りキラの治療に当たった。

(彼も深い傷を負っていて痛むだろうに、それでも主を優先する……。これが、騎士というものなのか)

 我が身をなげうってでも、仕える主人のために尽くす。

 その姿にはルークも脱帽だった。

 彼もこれまでキラを最優先に考えて行動してきたつもりだが、オーウェン程徹底はしていなかったと、自分自身を振り返る。

(キラさんの側に居るべきは、私よりも、彼のような人間なのかも知れない……)

 一方、ヤンから念入りに手当てを施されたキラも、思い悩むようにうつむいていた。

「……私、負けたんですね」

 キラにとってはこれが初陣だった。

 聖剣の力で何とか仲間を守れないかと奮闘してはみたが、あの魔術師には遠く及ばない。

 直撃は避けたとは言え、落雷の術で倒れてしまい、危うくとどめを刺される寸前まで行ったのは敗北と見ていいだろう。

「悔しい……。せっかく戦えるようになったのに、皆の足を引っ張るばかりで、私、何の役にも立ててないまま……!」

 自分の不甲斐なさに、唇を噛みしめるキラ。

(もっと、もっともっと私に力があれば……!)

 うなだれるキラに、ヤンの治療を受けて喋れる程度には回復したソフィアが話しかける。

「あまり気に病むものではないわ。今回は、相手が悪すぎたもの」

「あの魔術師のこと、知ってるんですか?」

 顔を上げたキラは、ソフィアに尋ねた。

「いいえ、あんな男はギルドや学会でも見たことがないわ。あれだけの魔力と技術力があるなら、賢者の称号を得ていてもおかしくないのに……」

 相手に反撃を許さない怒涛の弾幕と、それを支える魔力量。

 杖や魔導書と言った触媒も使わず、極めつけは従来の技術では不可能とされてきた中級以上の呪文の無詠唱化。

 戦闘に特化した武闘派の賢者でも、あの男と真っ向勝負をしたら勝てるかどうか怪しいレベルでデタラメだ。

 魔術師ギルドに所属しているならとっくに賢者に認定されているだろうし、その革新的な技術もギルド内で共有されるはずだ。

「ギルドに所属していない、スタンドアローンの魔術師のようね」

「それに、奴は『仕事』だと言っていた。十中八九、敵が差し向けた殺し屋だろう」

 メンバーの中では比較的傷が浅かったユーリは、狙撃位置から戻ってきて話に加わる。

「そうみたいですね。明らかに私のことを狙ってましたし……」

「問題は、誰が殺し屋を雇ったか、ね」

 魔術師は、キラが王女だということを知った上で首を狙っていた。

「どこかから、情報が漏れていると考えるのが妥当だな」

 そう言ってユーリは、自分で応急手当てを行うオーウェンを見やる。

「オーウェンさんを疑うんですか? 彼も一緒に戦って、重傷まで負ってるんですよ?」

 自分のために戦って負傷し、それでなおキラの治療を先に行うよう頼んだ彼を今更疑おうとするユーリに対し、今回ばかりはキラも言葉に怒気が混ざる。

「そうね、彼が敵側の人間だったとしたら、あの魔術師と協力してキラを殺しにかかっているはずよ」

 ソフィアも、キラに同調した。

 ユーリはまだ不満そうだったが、それ以上は何も言わず黙っていた。

 全員の応急処置が終わる頃、ヤンの手伝いをしていたカルロが口を開く。

「なあ、そろそろ移動しないか? ここはまずい」

 敵がどうやってキラ達の現在位置を知ったか不明だが、一度負傷したからとそれで諦めるような相手とも思えない。

「そうじゃな。出発した方がいいじゃろう」

 キラを庇って重体のギルバートは、エドガーに肩を借りている状態だった。

 そのエドガーも、彼の意見に賛同する。

「俺もそう思う。またあんな化け物に来られたら、今度こそお終いだ」

 怪我人は治療の後、安静にさせるのが好ましいが、今はそうも言っていられない状況だ。

 幸い、移動の足である馬車は破壊されておらず、無傷で残っていた。

 キラ達は応急処置では治り切らない傷が痛む身体を荷台に押し込み、王都カヴェナンターへの旅路を再開する。

 誰があの魔術師を差し向けたのか、どこから情報が漏れているのか、それらの問題への対処法は?

 話し合わなければいけないことは山積みだったが、誰も彼も疲れ切っており、無言のまま馬車に揺られる。

 今までが平和だったせいで感覚が麻痺していたが、王女としてのキラの旅は本来非常に危険なものだ。

 キラが戦おうとしている敵は、あんな怪物まで手勢に従えて待ち構えている。

 順調だった王都への道には、陰りが見え始めた。


To be continued

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