第6話雨、いつだって雨、ひたすら雨……

ムクッと布団から体を起こす。


隣リには全裸の君が寝てる。


洗面所で顔を洗って、鏡を見る。


ボサボサ頭の哀れな男が映ってる。


何の夢を見ていたのか?


とりあえずもう昼を回ってる。


布団を剥がして、君のお尻を叩き、「もう起きな」と声をかけるが、君は仰向けになり


「もう少し寝たい、ムニャムニャ」と言って整った乳房を揺らす。



雨が近付いてくる


雲行きがあやしい


洗濯物を取り込み


音楽ビデオを流す


街は色とりどりの光彩




ガラスが鳴るような音に窓のカーテンを開く。


大粒の雨が窓を叩いてる。


君は布団の中でずーっと眠ってる。


もうすぐ夕方になるけど。


多分カラスの目から見てるんだろう。


並木を抜け、遊歩道の入口。


10階建てのマンション、そして行きつけのスーパー。


小学校から明かりが漏れてる。


雨で荒れた天気の雲の先を目指すようにカラスは上に向かう。


カラスの目から元に戻る。


君は下着姿でコーヒーを淹れてくれる。


胸元が少しはだけていて、刺激的。


ベランダに出て2つに太陽が沈むのを見る。


2021(R3)3/18(木)



















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る