第21話 閑話「MY LIFE IS CHANGED BY ?????」
先輩助けた後のお話です。二人で帰宅しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人生変えられるってよっぽどだと思うんだ。
人生を変えられた作品っていうのはよっぽど凄いパワーがあるんだろうなと思う。
けど、一つくらいは人生を変えられたとまでは言えやしないけど影響を受けた作品は一つくらいあると思う。
凄く泣ける、感動する作品だったり、心を奮い立たせる様な元気の出る作品、けどね…
俺そういう何かエモいっぽい感じのやつ無いんだよね。
ごめんね。
「影響を受けた作品?」
「うん、何か衝撃を受けた映画とか小説あるかなーって。」
「あー、なるほど。うーん、そうだな……『マティルダは小さな大天才』って知ってるか?」
「うーん…知らないなぁ。」
「ロアルドロン・ダルっていうイギリス人の小説家がいたんだけど、もう今は亡くなってるんだけど。その人が書いた本なんだよね。映画化もしてるし。ロアルドロン・ダルさんの代表作は『お菓子工場の秘密』ってやつなんだけど、知ってると思うわ。」
「うーん、何か聞いたことあるような…」
「あ!映画では『チャールズとお菓子工場』って名前だった!」
「あ!知ってる!独特な世界観だよね!」
「そう!そこがダルさんの面白いとこなんだよ!」
「凄い尖ってるよね。」
「そう、『マティルダは小さな大天才』っていう作品にも顕著に現れてるんだけど、ダルさんのブラックユーモア!」
「ブラックユーモアかぁ…」
「このブラックユーモアで何か世の中を見る目が変わった、気がする。」
「へぇ…何か深いね。」
「深くも何とも無いよ、そのまんまよ。高瀬は?」
「僕は『カラフル』ってい本なんだけど…」
「え、もしかして森ゑ都って方が書いたやつ?」
その本聞いたことあるわよ。
「え、うん!知ってるの!?」
「いや、そうなんだけど。最近読んだんだよね。」
「へぇ!どう?面白かった?」
「うん、面白かったよ。何か常にエンジンふかしてて全然飽きない感じで最高だった。」
「何か例えが独特な感じがするけど分かるよ。あの作品で生きるっていうのは試験みたいな物なんだなっていう感じになってちゃんと頑張れるようになったんだよね。」
「深いい話じゃん。」
「あの作品には感謝しかないよ。」
三輪先輩と気が合いそうだぞ、これは。
小説の話とかしたら話に花を咲かせそうだ。
「あのさぁ。」
「なに?」
「図書委員の先輩で三輪先輩っていう人がいるんだけど。さっきの女の人なんだけどね。」
「え、そうなの!?」
「うん、実はその先輩からカラフルを勧められたんだよね。」
「うんうん。」
「話弾みそうだな、高瀬と、って思った。今度会って話してみたらいいよ。」
「良いかもね♪」
「セッティングしてみようかな。」
「ふふ♪」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
テストが近づいてきています。25日まで更新が無いと思われます。
後一つ、台詞で感情表現するのって地味に難しいなと思って『♪』を使ってみました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます