ヒロインは男の娘でした。いいね。

第14話 🐙

　関係…

「何か…哲学っぽいな。」

「そうかな？」

「俺自身、何言ってるのか分からなくなってきた。」

「ちゃんと考えて欲しいな。」

「うーん、何だろうな。」

　人との関係を考えるなんて中々無いしな。難しい問題だ。

「別に他意は無いから、自由に答えていいよ。」

「あ、そう？」

　と、言われてもよ。感じたままに言うんだとしたら…

「何か上手く説明出来ないと思うんだけど…」

「うん。」

「高瀬と一緒にいると凄い落ち着くんだよ。」

「え。」

「心が休まるんだよ。勿論、楽しいこともあるんだけど。」

「う、うん。」

「だから…何て言えば良いんだ…」

「……」

「何か言うの恥ずかしいんだけど、ずっと一緒にいれる人だなって。一緒にいて楽しい人よりも、一緒にいて落ち着く人の方が良いだろ？」

「あ、ありがとう…」

「あれ？これ何かプロポーズみたいになってない？」

「……ノーコメントで。」

「お前、お顔が真っ赤っかだぞ、茹で蛸、もしくはいくらかな？」

「いや、何か…ここまで真面目に答えてくれると思わなかった。何か『俺たち友達だろ！』みたいな感じを想像してたから…何か、急に大谷〇平が出てきた感じ。」

「165kmの素直な言葉投げちゃったなぁ。」

「何か嬉しかったよ。」

「大満足ですか？」

「うん…大満足。」

「そりゃ良かった。」

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一緒にいて落ち着く人の方がいいですよね。