第7話 成績って一年の頃から蓄積していくもんだからね
心が満たされた…
何て素晴らしい笑顔だ…
心が洗われた…
神の洗礼を受けた気分だ…
何て事を考えながら俺たち3人は教室に戻っていた。
「なあ、若林。」
「なに?」
「5時間目のLHRって何やんの?」
「しらね。」
「使えねえな。」
「お?やるか?え?」
「やめとけって、お前負けるから。」
「え?俺の方がコントロールいいんだけど?」
「言ったなおまえ。」
「え?言ったけど?ん?」
「よし、処す。」
あいつ、両手首を掴んであいつの拳同士をぶつけ合ってやる。めちゃくちゃいてえぞ、切島くんがよくやってるやつ!
「ス、ストップ!」
「「ふぇ?」」
「や、止めといた方がいいよ…」
「そ、そうだな。確かに俺の器が小さいばかりに…高瀬の言う通りだ。」
「そうだな、博大の言う通りだ。お前は器が小さい。」
「お前いつまで続ける気だよ、そろそろ飽きろよ。」
「やだね、飽きたくないね。オナ◯ーで出す直前の気分がずっと続けばいいのにって感じだよ。」
「きたねえな、っておい、どうした高瀬。」
頬赤らめてる…
オイオイオイ、まさか…
純粋なのか!?でも、高1だぞ!?
汚れてない訳がない!
いや、或いは…
「イヒャッ!な、何でも無いよ!ちょっと、思い出しちゃっただけで…」
「え~、何を?あれ、もしかして。」
「?」
「経験しちゃってるの?(小声)」
「おい、そんなデリケートなやつ聞いてやるなよ。」
「いいじゃん、男なんだから。な!」
「う、うん。別に良いけど…」
「で、捨てたの?」
「す、捨ててない…こ、こんなこと言わせないでよ!」
「お前が悪いぞ、若林。そういうお前はどうなんだよ。どうせ無いんだろ!へっ!ざまあ!」
「侮るなかれ、この若林。今日捨てる!童貞を!」
「な、何!?お、おい、一体何の冗談だ…」
「冗談などではない!私は
「しかも今日だと!?」
「中学の同級生だ…卒業する1ヶ月前のバレンタインの日から付き合い始めて約2ヶ月…まぐわっちゃうのに適した時期なんじゃないの!ってこと。」
「ちゃんとゴムつけろよ。」
「何だよ、もっとキレ散らかせよ。」
「いや、別にネタでキレてたし。大して劣等感も無いし、30まで童貞貫くと魔法使いになれるって言うし、古代ギリシャでは短小包◯がモテてたって言ってたし。」
「古代ギリシャのやつ関係なくね?そしてお前めっちゃ僻んでんじゃん!」
「ひ、僻んでなんかないもん!」
「ひ、平本くん!ぼ、僕がまだいるから!」
「ありがとうなぁ、高瀬…」
「っ!」
俺は高瀬にくっついていた。こんなに優しいやつ見たことねえよ…
あれ?目から鼻水が…
「暖けえな…人って暖けえんだな!なあ、高瀬…」
「う、うんっ!そ、そそそそうだね。」
「おい、博大。いきなり抱きつかれて高瀬引いてるぞ。」
「そ、そんなこと無いよなぁ。なぁ、高瀬。」
「べ、別に引いてはないや…只、ちょっとドキッとしちゃっただけ…」
「ほらな!引いてないだろ!」
こんな馬鹿話をしながら教室に戻った。
そして5時間目、LHRの時間が来た。
「はーい、ロングホームルーム始めまーす。」
「水沼せんせぇ!ロングホームルーム何するんですか!」
「あれ?言ってなかったっけ?委員と係決め。」
委員か…やりたくねえな。ボーッとしとこ…
けど委員か。仕事多そうだしな…風紀委員とかも激務そうだしやりたくないなあ。うーん。
けど図書委員とか良さそうだな。あれだろ?本の貸し出しするだけだろ。楽勝じゃん。けど…めんどくせえな。
いやけど…まだ志望校決まってないし、推薦の枠も一応確保しておくっていう意味合いも込めて、この委員で成績確保しとくのも一つの手だな。うーん、よし!図書立候補しようかな!
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン、コーン。
は?
「はい、今日はここまで。図書と美化やりたい人いたら先生に言いに来て。じゃあ、先生が職員室戻ってる間に皆は帰る用意!5分後!」
は?え?俺こんなにボーッとしてた?うえ?
「あ、やべ。」
先生行っちゃう!
「すんません!先生!」
「お、何?」
「図書立候補しようかなって思うんですけど…」
「あ、いいよ。じゃあ、入れとくね。えーっと、さっきも言ったけど委員立候補した人は来週の木曜日に各委員での集まりがあるから、忘れないようにね。図書は視聴覚室で集まるらしいからね。」
お、聞いてない情報たすかる。
こうして俺は図書委員になった。
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書きました。
ワールドトリガーの放送終わっちゃいましたね。third seasonは10月放送とのことなので我慢しましょう。それはそうと原作者の葦原先生がスクエアを今月も休載、体を第一に考えて頂いてスクエア編集部の皆様には感謝です。
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