第5話 ゴールデンボン◯ー
「どうも、一年生男子の体育を担当します、根付葉太です。よろしくお願いします。早速今日は初回だしラフにドッジボールしようと思うんだけど何か質問ある人は?」
「はい!」
「えーと、野田海くんかな?野田くん。」
「はい、野田です!質問いいですか!」
「いいよ。」
「先生の初体験いつですか!」
でたわ、先生に初体験聞く系の生徒。ある程度の進学校でもいるんだな。
「うーん、高二の夏かな。」
「どこでヤったんですか!」
「実家の俺の部屋。」
「もう一ついいですか!」
「うんいいよ。」
「先生の癖ってなんですか!」
「縄で縛ったりするのかなー。」
お、おうう。
というか生徒に話すことじゃないだろ。いくら聞かれたからといって。
「ありがとうございました!」
「他には?」
「はい。」
「えーと、愛園くんかな、愛園くん。」
「好きなお菓子はなんですか。」
「グミだね。」
いや、なんだこの普通の質問。逆だろ、好きなお菓子→先生の性事情(?)だろ。インパクトが薄く聞こえちゃうだろ。
「じゃあ、そろそろ始めようか。チーム分けはそうだな。奇数番号と偶数番号に分けようか。二人しか変わらないから大丈夫だろ。」
ドッジボールかぁ。ボールに勇敢に立ち向かって…避けに専念するか…うん。
「ひ、平本くん。同じチームだね。」
「あっ、そういや高瀬13番だったな。どう?ドッジボール得意?」
「ううん、いつも避けてばっかりだから…」
「俺もだわ。」
「え?でも力あるから他の人バシバシ当てちゃうんでしょ?」
「いやあ、俺がボールとった時には地獄をみることになるも思うよ。」
「?」
「見たらわかる。本当は見てほしくないけどな。」
ホントに見てほしくないんだ。うん。
すると根付先生が、
「おーい、コート分けれたかー。始めるぞー。」
さて、始まりました。一年一組初のドッジボールの試合!
はあ…
お、相手に松井いるな。あいつ確か…24番か。松井の実力はどんなもんか、見てやろう。若林もいるし。
こうして俺は避け続けた。3分くらい。
「くあっ!」
「はいー、愛園アウトー!」
「すまん、平本、高瀬…後は任した…」
クソ劣勢なんだけど。ねえ、どうしろっていうんだよ。松井はね、松井だよ。そこそこいい線いってたのよ。けどな、若林強いよ…
コントロールやばくね?的確に足首狙ってやってんだけど。
けど、仕方ない高瀬は投げるの苦手だって言ってたし。
「若林ィ…覚悟しろォ…」
「来いやァ!」
肩をほぐして…指は…添えるだけ…
フンァ!
やったか!
「…っあ!は?ひ、平本…」
「あれ?ボールどこいった…」
「お前のボールの射出角度教えてやろうか。」
「おう。」
「 45度」
「oh」
「めっちゃ速かったんだけどな…勿体ねえ。大谷翔◯かと思ったわ。」
「それは大谷翔◯に失礼だろ。」
「それはそう。でもな、お前が投げたボール。」
「うん。」
「お前がむちゃくちゃな方向に投げたボール、工藤が獲ってんだわ。」
なに!?あのボールを獲った…だと!?
「工藤やっちゃえ。」
「そうだな…んっ!」
まずい!あのボールの投げた方向は…高瀬!
それなりのスピードがある工藤が投げたボール…高瀬が獲れる確率は低い!なら…おれが
獲る!
ウオオオオオオオ(以下省略)
ズドン!!
「くぁ…ぁ…ぅ…」
「平本くん!?」
「だ、大丈夫だ…ボールは相手の外野には渡らないように阻止した…俺のボールは無くなったがな…ぅ…あとは、高瀬…お前に託…し…」
「ひ、平本くん!?」
「おい、工藤!股間に投げろなんて言ってねえよ!」
「ごめんて、中学のときの癖がつい…」
「お前極悪だな。」
「フヘヘ」
「なにわろてんねん…」
「あっ、平本!意識を取り戻したか!」
「ああ、何とかな。腹が痛えよ。」
「お前は休んどけ。俺たちが絶対勝つから。」
「ああ、頼む。…いや違えよ。お前らが勝つんじゃない、高瀬が勝つんだ。」
「ふん、やってみやがれ。」
高瀬は若林にソフトに当てられて負けた
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皆さんにお知らせしたいことがあります。
「Paradox Live」というメディアミックスプロジェクトをご存知でしょうか。このプロジェクトに登場する音楽ユニット「Bae」の本名 「アン・フォークナー」 MCネーム 「anZ」っていう子がいるんですけど、
男の娘なんですよ。
可愛いんで是非。
今ならなんと!Paradox Liveの初のフルアルバム「TRAP」が本日3/31から発売中!Baeの楽曲の他にもThe Cat's Whiskers、Cozmez、悪漢奴等の4チームの今までの楽曲に加え、4チームの新しい楽曲、4チーム合同の楽曲までもが入っています!タワレコ等で買うもよし!サブスクで聴くもよし!是非Paradox Liveを!
Paradox Liveの回し者じゃないですよ。只のファンです。
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