第3話 力欲しー
まずい。
これは・・・
助けに行くに決まってるよな
しかもこれ松井とかいうやつの完全に逆恨みだし。
そして俺は扉を開けた。
「おい。」
「っ、何でいるんだよ。出てけよ、俺らの問題なんだよ。」
「俺らの問題じゃねえだろ、お前の問題だろ。」
「は、お前は首突っ込むな。」
「突っ込むに決まってるだろ。お前が馬鹿みてえな理由で人を責めてんだぞ?お前に付き合わされた高瀬の気持ち考えてみろ。」
「だから何だよ!俺はアイツのせいで・・・腹がたってんだよ!」
「お前が勝手に腹を立ててるだけだろ!見苦しいんだよ、モテないのはお前の魅力が見つからなかったからだろ!」
「好き勝手言いやがって、死ねよ!」
拳が飛んできた。
「は」
俺は腹筋を固めた。いちゃい・・・
「痛ってえな、クソがよ!」
内臓破裂したらどうすんだよ。
そして俺は松井の両手首を掴んだ。
「お、おい離せよ!」
「いいか!お前がモテないのはお前の魅力が見つけられなかったから!女っていうのは以外と中身見てるんだよ!」
知らんけど。
「けどっ」
「お前はモテたいくせに自分を良く見せようとする努力をしない、自分を良く見せようと思い人を貶す。こんな人間がモテる訳がないだろ。モテる努力をしないでモテる奴は自分のことを客観視できてる人間か本当に性格が良い奴だけなんだよ。けどお前はどうだ?」
「・・・」
無視かよ。
「自分を客観視できてない、性格が良いわけでもない。むしろ悪い。どこにモテる要素がある?お前これでもモテたいっていうか?」
「ぁ・・・」
「そういうことだよ。そんでお前は謝れ、高瀬に。暴力振るったんだろ。」
「す、すいませんでいした。」
「う、うん。もう良いよ。」
「駄目だ。」
「え、僕はもう大丈夫だよ。ちゃ、ちゃんと謝ってもらったし・・・」
「駄目だ、謝罪の言葉だけってどういうことだよ、小学生か。自分のどこに非があったか、これからはどう改善していくか。それぐらい言えよ、もう高校生だろ。」
「り、理不尽な理由で高瀬に当たりました、これからは自分を見直して・・・人から性格がいいと思われるような人間にな、なります。」
「言ったな?どうだ、高瀬許せるか?」
「もう許してるから大丈夫だよ。」
「だってよ、高瀬は優しいから許してもらえたけど他の奴なら絶対許してもらえてないからな。これで改心しろよ、これで改心できないようならお前は根っからの屑だ。」
「はい・・・」
「高瀬出よう。」
「え、でも着替え終わってないし・・・」
「けど居心地悪いだろ、松井もさっさと着替えて体育いけよ。」
そして俺、高瀬は荷物を持って更衣室をでた。
「あー、トイレで着替えるでいいか?」
「あ、うん。」
すると高瀬が
「あ、ありがとうね。助けてもらって。」
「別に良いよ。」
「でもちょっと言葉強かったような気がするけど・・・あ!助けられたような身分で言うようなことじゃないって分かってるんだよ!」
「ああ、そこか。あんな奴はあれぐらい強く言わないと改善されないんだよ。」
「で、でも凄かったよね。松井くんの手首をギュッって。全然動いてなかったもん、松井君握力44kgもあるって言ってたし…」
「俺ね、母親と父親の遺伝で力だけはあるんだ。運動神経ないけどね。」
「へえー、いいなあ。握力何kgくらいあるの?」
「68kg。力あるって言っても漫画のキャラみたいにあるわけじゃないけどね。あ、ちなみに松本が言ってた44kgは平均ぐらいだからあれ、自慢でもなんでもないんだぞ。」
ちなみに、俺の目標は今年でスバルの握力を越えること。やつは70kgあるらしいからな。もうすぐだ。
「え、そうなの!まずいよ、僕28kgしかない…」
「んー、まだマシじゃないか?俺の中学に12kgのやついたから。」
「そうかな?」
「うん、マシだ。気になるなら筋トレでもしたらいいし。100均にハンドグリップとか売ってるし。あ、あと3分しかない。急ご!」
「あ、うん!」
これが始まりだったんじゃないかな?
知らんけど。
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ありがとうございます。
久々の応援コメントでやる気が復活し30分程で書き上げました。
一つ聞きたいんですが、いわるゆ「男の娘」ものが読みたくて読んでくださっていると思うのですが何の影響で「男の娘」の扉を開けましたか?コメントで教えてくれると喜びの舞を躍ります。
自分はベタにオレガイルの戸塚でした。
感謝感激狂喜乱舞
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