第54話 食べ物には金を惜しまない

ケース①


『今日ステーキ食べに行かない?』


「そんな金ない。」


『いやあるでしょ。』


「ステーキでしょ?ふたりで5,000円以上するんだから無理。」


『美味いのに・・・。』




ケース②


スーパーにて。

「あ、このプリン安い!買わなきゃ!」


『プリンなんて普段食べないじゃん。いらないよ。』


「だってこれ50円引きだよ?めっちゃ安くない?」


『安くても食べたくないもの買ったら無駄でしょ。』




ケース③


スーパーにて。

『この納豆めっちゃ美味そうだ。その納豆やめて、こっちの納豆にしようよ。』


「こっちの方が安い。」




ケース④


「今日の夕ご飯はサラダうどんにしたんだけど、普通のレタス高かったからサニーレタスにしたの。」


『サニーレタスと普通のレタスは全然別物だから。サラダうどんにサニーレタス合わないし。』



以上ケース①〜④をご覧にいただきました。


お気づきだろうか。

妻は食の味よりも値段を気にするタイプで、僕は値段よりも味を重要視するタイプなのだ。


これは共同生活していく上でかなり大事なことで、スーパーや外食、旅行に行った時には必ずと言っていいほどモメる。


妻の財布の紐が緩むのは、ハッピーな出来事があったときである。そのため、僕は普段はストレス(美味しいものを食べたい欲)を溜め、妻の財布の紐が緩んだ隙を見てそのストレスを爆発させ、美味いものにありつく。


そうやって、妻と僕の価値観のバランスを保っている。


ただ、これが逆転する時がある。


それがスーパーの肉だ。


妻は高くても国産のものを選ぶが、僕は安くて量の多い外国産を選ぶ。


いい加減価値観を一致させたいと思うこの頃であった。



質問:食べ物には金を惜しまない?

結論:値段と味は比例しないことがある。

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