第33話 うどんは丸亀!
僕は丸亀製麺のうどんが好きだ。
安いのに量が多くて美味いことに意味がある。つまり、コスパ最強なのだ。
ゆえに、揚げ物なんて取らず、麺をいかに多くして安くあげるかが肝心なのである。
しかし、ここにひとり。
揚げ物をやたらと取る者がひとり。
無料のネギや天カスをほとんど取らない者がひとり。
そう、妻である。
うどんは並盛りにし、天ぷらを2〜3個取り、更にはいなり寿司まで取ってしまう彼女。
会計になれば、僕が500円程度に対して妻は900円くらい。
量でいったら圧倒的に僕の方が多く、コスパ的には圧勝なのだ。
なぜ丸亀製麺でそんなお金をかけるのか不思議でならなかった。
だから、聞いてみた。
夫『丸亀で900円も出すのもったいなくね?』
妻「は?なにが?」
『丸亀って安いのに量多くて美味いじゃん?』
「そうだね。」
『でも天ぷらとかいなり寿司とか取ったらせっかく安く済ませることができるのに高くなっちゃうでしょ?』
「・・・。」
『丸亀は安く腹を満たしたいという欲求を満たすことができるお店なのよ。むしろそうしなきゃいけないお店なの。コスパを求めるお店なの。』
「・・・。」
『だから大して食いたかったわけでもない天ぷらを取ってわざわざ値段を吊り上げるのは愚行の極み。』
「・・・。」
『次からはうどんだけ頼んで、無料のネギと天カスをたっぷり入れればいいの!わかった?』
「うっせーよ貧乏人。」
!!?
『びっ、貧乏人??』
「そんな小さいこと言ってないで食べたいもの食べればいいんだよ。ほんとうるさいなー。人が何食べようが勝手でしょ。」
『丸亀ってそういうもんだから。』
「それは夫の身勝手な考え方だから、他人に押し付けるな。」
『自由に好きなもの食べたいなら丸亀じゃなくて良くない?天ぷらだって他にも美味しいところ多いし。丸亀に来るってことは安さを求めてくるわけでしょ?それなら・・・』
「うっさい!!だったらお前は一生うどんだけ食ってろ!うどん以外にいろんな味を楽しみたいっていう人もいるんだよ。」
『そういう人は丸亀に向いてないよ。』
「お前の偏った考え方は外食に向いてないけどな。」
『みんな丸亀にはコスパを求めてるんじゃないのか・・・?』
「全員丸亀にコスパだけ求めてきてるわけないでしょ。」
『じゃあすき家の牛丼は?トッピングとかする派?』
「もうええわ!」
質問:うどんは丸亀!
結論:結局、トッピングとかサイドメニューは誰が何を食べようが勝手だけど、本当にコスパ求めるなら、かけうどんの特盛り(ネギと天カス爆乗せ)がお得。
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