第30話 スマホを替えたい?

僕たち夫婦のスマホはiPhone7である。

現在iPhone12が出ているため、単純に5年前に発売したモノになる。


つまり、同じスマホをほぼ5年使い続けている。


それを周りに話すと軽く引かれるのだが、本人らは古いものを使っているという感覚は一切なく、なんなら最新のモノと何が違うの?と思っているくらいである。


これで十分満足であった。


しかし、そうも言っていられなくなってきた。


ついにスマホが狂い始めてきたのである。


これは経年劣化によるものだとは思うが、充電が80%あったかと思えば数分後に3%になったり、残り充電1%になってから3時間くらい使える(これは逆に助かる?)。

動画を撮影していると急に画面が真っ暗になって撮影が終了する。電話がかかってきても勝手に留守電になる。などなど


様々な不具合が生じてきた。


そのため、夫婦会議が開かれることとなったのである。




《激論!スマホを買い替えるか!?》



妻「私のスマホは充電が出来ないこともしばしばあり、大変なストレスとなっている。即刻新型iPhoneを入手すべきと考えます。」


夫『同意見である。僕のスマホは通話中に僕の声が相手に届かないことが多い。不便を極めている。今すぐにでも新型iPhoneを購入すべきである。』


《意見一致により激論終了》




「ただ、問題がひとつある。」


『なに?』





「金がない。」





『えーーー。』


「あるにはあるが、6月までの私の貯金計画を完遂するためには一台分しか買う余裕はないのである。」


『つまり?』


「どちらか一方は今すぐにでも替えられるが、どちらか一方は7月になるまでは保留ということだ。」


『・・・。』


「ただし、後半の人はさらにもう3ヶ月くらい待てばiPhone13が出るのでそれを買う権利を得られるものとする。」


『おー』


「さぁ、どちらにする。」




《激論!先に買い替えるのはどちらだ!》


『僕のスマホは通話に問題はあるもののそれ以外はまだ我慢できる範疇であり、今この時期に12を買うくらいなら秋まで待って1新型の13が欲しい。』


「私のスマホは充電できないことが多く、いつ使えなくなるかわからない。したがって、今すぐにでも買い替えたい。」



《意見相違により激論終了》



『じゃあ僕は13が出るまで待ちますね。妻は買い替えてください。』


「承知した。私から先に買い替えます。」




質問:スマホを替えたい?

結論:価値観の相違が多い2人は、こういう意見が割れて良いケースでは結論が早い。



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