第15話 高級腕時計は必要?
僕たち夫婦の日常を書かせてもらっているが、タイトルは〈価値観相違〉となっているもののそれほど価値観について語っていないように思った。ただの夫婦の日常をたらたらと書いているだけのような。
だから、今回は僕と妻の価値観の違いについて、少し書いていきたい。
テーマは腕時計である。
僕は腕時計が嫌いだ。
夏は腕と時計の間にじっとりと汗をかき、冬はひんやりして冷たい。
パソコン仕事が多いため、作業の邪魔にもなる。
時計としての役割ならスマホがこなしてくれる。
だから僕が腕時計をつけることはほぼない。
一応3本持っているが、どれも1年くらい日の目を見ていない。
妻がこう言うのだ。
「社会人ならいい時計を持ちなさい。」
補足させてもらうが、妻が言ういい時計とは、50万円から100万円の高級腕時計のことである。
『そんなの金の無駄。社会人だから高級腕時計持つとか意味がわからない。』
「もうすぐ30歳になろうとしてる大人の社会人ならそれくらいの時計を持ってないと恥ずかしい。出来る男の身だしなみだよ。」
『社会人なら腕時計くらい付けろっていう意見ならまだこちらも仕方ないなと思えるけど、高級である必要はない。』
「人は歳相応、身分相応に身なりを良くしていかないと周りから見たその人の価値や評価は下がるの。」
『そんな金に物を言わせて上げた評価なんてどうでもいいよ。僕は見た目で人を評価したりしない。』
「例えば、学校の先生が金髪でピアス開けててチャラチャラしてたらどう思う?そんな人に教育が出来るのかって思わない?」
『それは・・・』
「つまり、その人の年齢や、身分、職業に見合った服装や身なりをしないと周りの人は不信感とか嫌悪感を抱いて過小評価してしまうの。」
『妻の言ってることはだいたい理解したよ。』
「そう。じゃあ腕時計買いに行きましょう」
『いや、リアルにそんな金ないっす。』
「・・・。」
質問:高級腕時計は必要?
結論:価値観の違いはあるものの、高級かどうかによって周りからの評価にはある程度の影響を及ぼす。だが、無理して買った高級時計はただの見栄っ張りなので、30歳の普通の社会人なら10万円程度が妥当かなと思います。ちなみに僕はそれからも腕時計は付けていません。
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