第10話 妻がひとり遊び!?(2)

妻が寝室に入ってから10分


こっそりリビングを出た僕は寝室に近づき、耳を澄ませて室内の音を聞いてみた。


寝室の中は静かだった。

息子の寝息が微かに聞こえる。



まだ10分程度だから寝るには早すぎる。

スマホでもいじっているのか。



ハッ!!



もしや!!





オカズ探しか!!?




もしやオカズ探しなのか!?



てか女性はオカズが必要なのか?

オカズがなきゃひとり遊び出来ないなんて聞いたことがない。

電マという伝家の宝刀があればオカズなんていらないのでは?


わからんが、寝室は何の音もしない。


SNSか何か見てるのかな。寝る前のルーティンみたいなものか。


いったん、その場を離れ10分くらい経ったらまた戻ることにした。



–10分後–



寝室の扉に耳を当て中の様子を伺った。






〈ぴちゃ〉






!!!?!??!?






これは!!?





ぴ、ぴちゃ?



水の音?


寝室で?


これは、、、



やってる!!!


今まさに妻はやってる!!



〈ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!〉




うわわああああ!!

やってる!電マ動いた!やってる!



妻が!あの妻が!ひとり遊びしている!



〈ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!〉



電マの振動が扉に耳を当てる僕にまで届いているような錯覚に陥った。

それくらい寝室の電マは圧倒的な存在感を放っていた。



見てみたい!妻がひとり遊びをしているところを!



どうする?寝室に突入する?

そうしたら妻はどんな反応をするだろうか。

赤面し、恥ずかしさのあまり泣き出してしまうか?

そうしたら僕たちの間に亀裂が生まれてしまうか?

男のそれが見られてしまうのと女のそれが見られてしまうのとでは恥ずかしさのレベルが違う気がする。


僕たちは共同生活者なんだ。

一方の私欲のために一方を傷つけてはいけない。



そうさ。わかっていたんだ。

ひとり遊びを知られるのは恥ずかしいことさ。




ならば、バレないように見るしかない!

寝室に侵入するのは不可能だ。

直接鑑賞することは叶わないだろう。



なら、撮るしかない。

必ず暴いてみせる!




質問:妻がひとり遊び!?

結論:次回に続く(こんな長くなるとは思わなかった。次で終わりです。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る