第9話 妻がひとり遊び!?
僕たち夫婦はともに29歳。
性欲もそれなりだ。
とある日、寝室の掃除をしていたらあるものを見つけた。
タラタタッタター
《電動マッサージ〜》(ド○えもん風)
よく見るあの電マってやつだ。
それの小型のやつ。ボールペンくらいの長さしかないやつ。
『・・・。』
一瞬時が止まった。
思考が停止し、しばらくそれを持ったまま立ち尽くしていた。
これはマッサージ機だ。
ボタンを押したらヴヴヴヴヴヴと動き出す。
これはマッサージ機だ。
すごく気持ちいいに違いない。
これはマッサージ機だ。
なんとなく先端になにかの液体が乾いて固まったような形跡が見える。
コレは・・・!!!
やってる!!
僕の知らないところで妻がやってる!
いや、マッサージじゃなくて、いやマッサージなんだろうけど、あの普通のマッサージじゃなくてアレがコレでアレがああで。
つまり、ひとり遊びをやっている!
マッサージ機を本来の使い方をするならリビングでやればいい!なぜ寝室なのだ!
アレ以外にありえない!
いや、別にひとり遊びをしていたって構わない。妻もそれなりに性欲はあるのだろう。外で遊ぶよりはるかに健全だ!
だが、なんだこの消失感は。
何かが、失われた気がする。
それはなんだ?妻の清楚感か?純潔感か?
わからないが、なぜかショックを受けた。
突き止めたい!
やっているのか!やっていないのか!
やるとすれば夜しかない!
ふたりとも共働きで息子が起きてる間にそんなことをする時間はないはずだ!
俺がリビングにいて、息子が寝ている時こそがその時だ!
とりあえず、コレは元に戻しておいた。
いつもの日常。演じるんだ。悟られないように。そして、機会を見つけて真相を暴く!
–その晩–
『今日ちょっと観たい映画があるから3時間くらい寝室には入らないかなー。』
「?」
『先に寝てていいよー。何があっても3時間くらい寝室には入らないから。息子は俺のベッドで寝かせておいたから安心して。』
「?」
『あと、映画を集中して観るためにヘッドホンして聞くから、外の音は全く聞こえなくなるから。ゆっくり寝てね。』
「ああ、そう?じゃあお言葉に甘えて先に寝させてもらうね。おやすみ。」
『ああ、おやすみ。3時間は寝室に入らないから。』
「なに?笑 なんか企んでるの?」
ヤバい。しつこかったか。
『違うよ。集中して映画観たいから邪魔しないで寝てねってこと。』
「あっそ。じゃあお邪魔虫は寝ますよーっと。」
妻は寝室に入って行った。
暴いてみせる!!
質問:妻がひとり遊び!?
結論:次回に続く
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