第6話 駐車は近く?遠く?

僕と妻はふたりとも運転免許を持っており、お出かけの際はその時の気分で運転手が決まる。


その問題は大型スーパーやアウトレットモールなどの多少混んでる駐車場に入ったときにふと現れる。


その日は妻が運転していた。


「駐車場空いてないなー」


『そうだね。混んでるみたいだね。』


「お店の近くがいいなぁ」


『まーね。運良く空いてくれればいいね。』


ぐるぐるとお店に最も近い駐車スペースに入るべく車を旋回させていた。


『なー、妻?このぐるぐる回る時間があれば、ちょっと離れたところに駐車してから歩いて、もうお店に入ってると思うよ。』


「うっさい!近くに停めたいの!」


『俺なんかで見たよ。近くの駐車スペース探してうろうろすると注意散漫になって事故も起こしやすいしイライラしてストレスも溜まるって。ちょっと遠くに余裕を持って停めて歩いていけばノンストレスだって。』


「うっさい!いいから黙って乗ってろ!」


『めっちゃストレス溜まってるやん。説立証やな。』


「イライラするなぁ!」


『イライラする言うてもーてるやん。すんごい説立証やん。』


「夫にイライラする!黙ってて!」


『はーい。すいませーん。』


「あっ、あそこ空いてる!ラッキー!」


『遠く停めてればもう買い物終わってるんじゃない?』


「うっさい!ここに置いてくぞ!」


『はーい。すいませーん。』




質問:駐車は近く?遠く?

結論:同乗者の口出しは運転手をイラつかせる

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