名は体を表す (花金企画 お題らしさに寄せて)
学内のカフェテリア。恋人の梓と一緒に、間もなく始まる就職戦線に備えて、俺は採用面接用の模擬シートに向き合っていた。
指示に従って、自分らしいと思うところを書きだそうとするのだが、どうにもこうにも思いつかない。わざと梓に聞こえるように呟いてみる。
「俺らしいところって、どこだろうな?」
「そうだね~」
案の定、梓は直ぐに反応して考え始めてくれた。のだが……
「ゲーム馬鹿、野球観戦馬鹿、お人好しな馬鹿、ラーメンに目が無い馬鹿、酒に呑まれる馬鹿、それから……」
「もういいよ。お前なんでもかんでも後ろに馬鹿ってつけるのはやめろよ。馬鹿の一つ覚えみたいに」
「あははは。だって本当のことじゃん」
「じゃあ、お前、馬鹿と付き合っているのかよ」
「まあね」
「馬鹿でもいいのか?」
「あばたもえくぼ」
「へ?」
「意味わかってる?」
「お、おう」
「やっぱ、馬鹿だわ」
梓は屈託なくケラケラと笑った。
「
だから俺らしいだってさ! 悪かったな。
おしまい!
こんなダジャレのような物語でごめんなさいm(__)m
【お題】らしさ
【レギュレーション】 食べ物を入れる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます