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自分の体調を優先できるようになり、不安は少しずつ消えていく。


二回目の健診で赤ちゃんの心拍が確認でき、出産予定日がわかった。


「母子手帳は区役所で貰うみたいだよ。」

「明日夕方からのシフトだから一緒に行ってもいい?」

「ありがとう!でも夕方からって事は、明日の帰りは朝か…」

「そうだね… やっぱり不安?」


祐也の仕事はお酒を提供する飲食店。

ランチもやってるみたいだけど、基本的に帰宅時間は早くても日付が変わる頃だ。


「今までは全然、祐也の事は信じてるし!」

「今までは?」

「うん。子供が生まれたらと思うと…」

「そうだよな… あ。俺がまだバイトだった時、子供が生まれるからって系列のカフェに移動した人がいるよ!」

「そうなの?!それってそんなに簡単に移動させてもらえるのかな?」

「どうだろう… でも聞いてみるよ!俺も一緒に子育てしたいし!」



「気持ち悪いぐらい好かれてるよね!」と、友人に言われたことがあったが気持ち悪いなんて思った事は一度もない。

いつも寄り添ってくれて、とても心強い。



区役所に行き母子手帳を貰もらった。

マタニティマークや子供に関する情報、今後の流れも聞いた。


祐也が出勤するまでの間、二人で母子手帳とマタニティマークを見て浮かれていた。


「陽花はリュックだし、後ろにつけた方がいいのかな?」

「お腹が大きい人についているイメージだったから後ろだと思ってたけど、まだお腹全然出てないよね…」

「電車とか考えたら前?横にすればどっちからでも言えるかな?!」

他の人がどうしてるか気になり調べてみることにした。

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