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しばらく沈黙が続く。
何を話すか悩んでいるのに、周りの声が頭に響く。
ゲームの話で笑う若者達、仕事の愚痴を話すサラリーマン、そして小さな子供が歌う歌に微笑む家族。
「あんな家族になりたい」そう思った時、祐也の口が開く。
「昨日のお寿司、そういう事だったんだね。」
「うん。祐也に言ったら…こんな空気になると思って。」
「そっか…気がついてあげれなくてごめん。 とりあえず病院探そう。ちゃんと見てもらおう。それから二人で考えよう。」
祐也がどう思ってるのか分からない。
避妊していた。 100%じゃない。そう知っててもまさか自分たちが。
「産みたい!家族になって、この子を育てよう!」そう思っているのに俯いたまま言い出せない。
この場に居続ける訳にもいかない。食べれる分だけ食べ、二人で住む家に帰ることにした。
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