第4話 史実で出てくる人々は実在の人物か
転生ジーニアスでは、確かに史実に登場する実在の人物の名前をかなり借りてはいますが、中には全く創作の人物もおり、ごちゃまぜです。
史実に出てくる人も様々で、名前だけ借りた人、そのシチュエーションまで含めて借りた人、史実をかなりたどっている人などこちらも様々です。
主人公のフリードリヒの出身としているツェーリンゲン家ですが、これは実在します。バーデン=バーデン辺境伯のヘルマンⅢ世、その子ヘルマンⅣ世と兄のヘルマンⅤ世、次男フリードリヒ、弟のハインリヒは実在の人物から名前とその地位だけもってきています。
フリードリヒの姉妹たちは全くの創作です。
肝心のフリードリヒですが、実はどういう人物なのかよくわかりません。おそらくは夭折したのではないかと思われます。
これは本当に名前だけ借りてきているパターンです。しかも、実子だったのを庶子ということにしています。
最終的にフリードリヒの正妻となるヴィオランテとその母で皇帝フリードリヒⅡ世の愛妾であるビアンカ・ランチア・ダリアーノも実在の人物ですが、実際はかなり
後の人物であるのを強引に前に持ってきています。
実際のヴィオランテは1233年生まれで11歳でこれもまた夭折しています。
フリードリヒの生まれ年が1199年とすると30歳以上も年下なのですが、強引に同じ歳ということにしています。
そもそもビアンカ・ランチア・ダリアーノと皇帝フリードリヒⅡ世が出会ったのが、エルサレム女王イザベルⅠ世との結婚式とされていますので、物語でもかなり後ろの方というのが実際の史実です。
そもそも史実では皇帝フリードリヒⅡ世が1194年生まれなので、実はフリードリヒとは5歳しか違わないのですね。しかし、物語の中では同じ歳のヴィオランテの父という設定なので、かなりおっさんっぽい感じで書いています。
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