04.04.第六条
「で、どんな娘だったのですか?」
「プラチナブロンドで目が青くて――」
「へ、へえー、黒髪が好きというわけではないのですね」
「まさかと思うけど、髪、黒くなったのって……」
「……そうですよ。
ちなみに、地毛証明書とは生まれついての髪質である事を保護者に保障させるもので、流石に無理やり黒く染めさせたりストレートにさせたりということはなかったものの、
「
「染めなきゃよかったです……」
「無理に染めたりしなくても自然なままがいいんじゃないかな。似合ってたし」
「もう、早く言ってくださいよ」
「ごめん……」
「それはそうと、四人目にするつもりなんですか? その女の子」
「まさか。まだ高校生みたいだしさ」
「高校生?」
「16歳って言ってたかな」
「ありえないです、そんなの!」
「う、うん。勿論だよ。別に何もしてないしさ」
「
何もなかったとは言い切れないかも……
あんな所に座ってたわけだし……
あんな状態だたんだし……
でも……
「僕は何もしてないよ」
「僕はって、向こうから何かされたみたいじゃないですか」
「目が覚めてからはそれもない」
「覚める前は?」
「わかると思う?」
あんな夢見たのって何かされてたからなのかな……
「確かにそうですけど……、また増えてしまうのでしょうか」
「だからそんなつもりは無いんだって。酔っ払って寝てただけ。仮にだよ、仮に何か起きてたとしても僕の意思じゃないから」
「そんな事言ってますけど、そもそも
「……ないですね」
「なのにこうして三人もお嫁さんがいるのですよ? 自分で言うのも何ですが迫られたら断れないんです、
「そんなことは……」
ないとは言い切れない
「だから心配なんです。また押しかけてきてしまうのではないかと」
「
「このまま、ホテル……行きませんか。汗臭いですよ、
「風呂なら家に帰ってから――」
「家には
逆の立場だったら嫌なんだろうな……
そいつらと一緒に
……無理だろうな
二人きりでしたいよな、そういうことは
「そうだね。行こうか、ホテル。二人きりで」
「いいんですか?」
「そういうのも大切だよね」
「はい!」
腕を掴む
「
「
◆◆◆◆◆ ❤❤♂♀❤❤ ◆◆◆◆◆
少し寄り道したものの、二人一緒に家へと帰り着く。
「連絡もしないで何処行ってたんだよ(怒)」
待っていたのは鬼の形相の
「ごめん、依頼元に一晩中連れ回されてそのまま仕事の打ち合わせしてた。連絡は……電池切れてた」
「で、何で
「た、偶々だよ、次の仕事、規模が大きいからデザイナーと一緒にやることになったんだけど、そのデザイナーってのが偶々
「そ、そうですよ。近々契約書も送られてきますから見せてあげます」
「怪しいな」
「やっぱり! 一晩中連れ回されてた奴から石鹸の匂いなんてするわけないだろ!」
「
「これはその……、私が洗ってあげました。汗臭かったものですから……」
「二人でイチャコラしてきた」
「……はい」
「ずるいぞ、
「うぅ……ごめんなさい」
「ごめん、僕が誘ったんだ。たまには二人きりってのもいいかなって……。だから
「なるほど……。
「はあ? 何でだよ」
「
「そういうことなら納得だ。二時間後はあたいの番って事でいいんだな」
「当然。これで全会一致」
既に二人きりで過ごしてしまった
こうして、
「僕の賛同とか必要ないんだ……」
「必要ない」
必要ないんだ……
今追加されたのは嫌な条件でもないからいいんだけど、
この先どんな改定されるのか不安なんだけど……
「よし、出かけるぞ、
「えっ、ちょっと
鋭い眼光のままの
「あの……、
「脱いで」
「……はい」
何が待っているのかわからないが、脱げと言われれば脱ぐしかないのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます