03.13.初出勤
朝、生理現象と共に目覚める
それを目覚まし代わりにしている
続いて
「おはよう、
「おはよう、
キッチンで挨拶を交わし、軽く口づけを交わしてから調理に取り掛かる。
いつもは着ているものを脱ぎ捨て、
「どうした、
「いや、別に……」
「あー、これか。生理が来そうだからな」
「そうなんだ。珍しく履いてるからどうしたのかと思って」
「すまねえな。でも胸は揉み放題でいいぞ♪」
「朝からしないから」
そんなことしてたら二人も合流してきて出掛けられなくなる……
調理担当は
朝食後、
大学の帰りに寄ってみようかな
短大は退学してしまったようで、これでよかったのかと
◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆
講義が終わり、
『スーパー行く?』
『帰る』
いつものように
「
「えっと……、
だったかな……
「さっき聞いたんだけどさ、レジにすっげー可愛い娘が居るらしいぞ……っつっても
だといいんだけど……
「多分あのレジだな」
大型スーパーだけにレジはかなりの数が並んでいるのだが、一箇所だけ長い行列ができていた。並んでいるのは
「じゃあ僕達は買い物してくるから」
「おう、俺はあのレジに並ぶ!」
普通に買い物を終え、レジへと向かった
「人気みたいですね……」
「そうみたいだけど……」
残念ながら、ここからではレジ担当の姿は見えない。
「隣のレジにしようか」
一箇所に客が集中している為、他のレジは暇そうだ。特に目的もないならそちらを選ぶのが賢明だろう。
並んで何かいい事あるんだろうか……
並んだところで握手してもらえるわけでもなく、支払いは全部機械任せだ、釣り銭を渡す時に手が触れるなどという事も起こり得ない。笑顔のサービスなどとも無縁のスーパーだ。
隣のレジではすんなりと順番が回ってくる。そして、ここからなら混雑しているレジの担当の姿も見ることができる。
皆んなこれを見たいのかな……
中学のときもこんな感じに近かった気はするけど……
「
「そっちは時間かかりそうだし」
小太りの男には
「そうか。じゃあまた後でな。今夜は
しかし、その一言で小太り男の心は再びざわつく。小太り男だけではない。レジに並んでいた男たち全員が同じような目つきで
「おい、あれ、
「
「今夜はトンカツってどういうことだよ」
例の残念な三人組だ。
どうもなにも、豚カツは僕の大好物だよ
そうか〜、今日は豚カツか〜
そうだ、エビも買ってきたんだった
「ついでにエビフライも頼める?」
カートの中の冷凍エビフライを手に取る
「いいけど、なんで冷凍のやつなんだよ。エビフライぐらい普通に作れるのに」
「これが好きなんだよ」
そんな話をしている間、
「仕事の邪魔になっているみたいですよ」
「そうだね……」
仕方なく、
「
「
「なあ、あの娘もお前の毒牙にかかっちまったのか?」
「毒牙って……」
寧ろ向こうからやってきたのだが……
◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆
「ただいま〜」
「おかえり、
「いやー、通用口でキモい男どもに囲まれちまってさぁ。店長いなかったらヤバかったぜ。そんなことより飯だ飯。直ぐに作るから楽しみに待っててくれ!」
明日から仕事終わりに合わせて様子を見にいこうかな……
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