03.11.墓参り
丁度彼岸の時期ということもあり、
やっとお祖父様にお礼が言えるのですね
そんな思いでこの場に望む
初めては
それも全ては
“女の子のお尻は綺麗だから舐めても平気なんだぞ”
何を思ってそんな事を言っていたのか今となっては知る由もないのだが、幼少期からそんなことを言われて育った
運命の人にそんな要求ができるわけないと思っていた
「お祖父様、感謝しています」
その思いがつい口に出てしまう。
「なんだ
「そんな訳あるはずないじゃないですか」
「だよなぁ。じゃあ何の礼だ?」
「そ、それは……」
不思議な感じだけど気持ちいいって言ってたじゃないですか
だからといって、
「
含みを持たせてやんわりと誤魔化す。そういう方向に育てたという意味では嘘にはならない。
「そっか、じゃああたいも。あんがとな、じいちゃん」
わかってないまま手を合せる
「
「どちらかというとお婆ちゃん子だったと思うけど」
「意味不明だな」
それもそのはず。
故に、単に育てたと言われれば、
「
お祖父様、
本当に感謝しています!!
「わかった、これだな」
徐に
「おお、そういうことか!
「意識してなかったから知らないよ……」
「遺伝子に感謝」
その意味では感謝しても良いかもしれない。
「あとセフレにも」
セフレとは
「
「
「何でだよ、僕はもう何とも思ってないのに、何で
「ここに引っかかってる」
「引っかかってなんか……」
「無理しない」
お見通しとばかりに
「……ごめん。
「心配ない。
「まあ、
「私は……、正直に言えばこれ以上増えてほしくはありません。できれば
「ダメ」
「わかってますよ。わかってますけど、せめて今のままでいてくれれば……」
「
「それもわかってます……。でも……」
「
実際
「第五条、
第五条、嫁を追加するには厳正な審査が必要。容姿、性格、性癖を考慮して
「……おかしいよね、それ。僕のお嫁さんなんだけど」
今更言っても遅いのだ。
付け加えれば、よほどの事がなければ
それを抑制する為の第五条、
「家訓に抵触すると罰が当たる」
「当たらないから、絶対に……」
罰が当たる事はないだろうが、この第五条によりハーレムの実質的なリーダーは
そんな事実が先祖の墓前で胸に深く刻み込まれた。
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