03.10.共有か独占か
ファミレスに残された
「どうしようか、
このまま私を連れて逃げて!
なんて言える雰囲気じゃなさそうよね……
「僕は今でも
「
「だってまともじゃないですもんね、同時に三人も。
「違うの、
本当に彼女つくれって意味じゃなかったのに!
「いえ、確かにそう言ったかもしれない……」
そうよ、言っちゃったのよ、私……
「でも、妊娠したらって……、そしたら
「
「私が働けばいいだけよ。私が働いて私が一人で育てる。
「一緒に生活するにあたって
今更繋ぎとめようとする
「
だから
本当に只のセフレだったのか、それも含めて
「私は……」
でも……、
彼女たちは違うのよね
セフレの年増女と
選ばれないわよね、私は
そもそも何で態々私に報告しに来るのよ……
惨めじゃない、こんなの
コテージ?
あんな自信満々に……
私は用済みなんだって思い知らせたいの?
行けるわけないじゃない、そんなところ
「お見合い、受けることにしようかな」
これ以上待っても
「そうですか……」
「折角コテージも予約したんだから、彼女たちと楽しんでね」
「勿論、そのつもりです」
だよね……
「
「何?」
お見合いなんかしないでって言ってよ
僕と逃げようって言ってよ、
「お見合い、頑張ってください」
「う、うん。ありがと……」
そんなわけ無いか……
私が
こうなっても当たり前だわよね……
◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆
「セフレはどうしたの?」
一人で店から出てきた
「
「いいのかよ、
「どうなのかな。好きだったのは間違いないんだけど、今も好きなのかわからない。少なくとも
「
「ありがとう、
未練がないといいつつも、その背中に何かを感じてしまう
大丈夫
そう決意し、
◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆
「
「ど、どうしたの、
恒例となってしまったロッカールームでの一幕。
「
「それはまた……、でも自分で言ったんでしょ? 最低でも五人って。
「そうなのよっ! 三人同時に付き合っちゃうなんてありえないわよねっ! 挙句に皆んな
「同時ってところはちょっと引くけど……、でも言ったじゃない、捕まえときなさいって」
それは
「私、どうしたらいいの? ねえ
「どうしたらって……、あと二人じゃない。待ってみれば?」
安易な手段だ。
「そんなことしてたら6番目になっちゃうじゃない!」
だが、
「じゃあ無理やり奪い取ってみる?」
「三人とも大切な存在なんだって。私なんか選ばれないわよ……」
それは
「だったら諦めて4番目になるしかないわね」
「嫌、独り占めしたい。私だけの
現時点では
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