03.07.裸エプロン
ベッドには疲れ果てて死んだように眠る三人。キッチンにはまだ日も昇る前だというのに
勿論、
その喜びもあり、興奮して眠れなかったのだ。
借りていいかな
昨夜
その音で
「おはよう、
「
「いつもこの時間だよ。
「なんか眠れなくてな。別に不安とかじゃないぞ、寧ろ逆だ……。
「少し寝てくれば。後は僕がやるから」
「平気だって。あっ、エプロン借りちまったぞ。流石に裸じゃな」
「綺麗なお尻だね、
「お、おう、そうか……。ヤりたくなったらいつでも相手してやるからな」
「そうさせて貰うよ」
その言葉に、手を止めてお尻を突き出す
「でも今日はちょっと無理かな」
「そ、そうか……」
あんなにしたもんな、無理もないか……
残念そうに尻を戻し、料理を続ける。
「いつも
「そうだけど、何で?」
「これからはあたいが作ってやる。こう見えても料理には自身があるんだ」
「そしたら僕の仕事がなくなっちゃうから」
「じゃあ……、一緒に作るか? い……イチャイチャしながらよ」
「いいね、それ。じゃあ少し寄って」
「ああ」
余計な事言ったか……
後ろから抱きしめててくれるだけでもよかったな……
いや、寧ろそっちがいい!
「やっぱあたいが作るからさっきみたいにぎゅーってしててくれ」
「でも……」
「いいから。……その方がいいんだって」
そうまで言うならと、先程のように背後から抱きしめる。
「うん、これがいいな」
こうして暫くイチャイチャしていると、
「おはよー、後で私もまぜてー」
眠そうだ。
「朝からしないからね」
そんな
◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆
「ただいまー」
「おかえり、
「
「
「ああ、ただいま、
そういえば
髪は黒く、ストレート。その姿は可憐だった初恋の人がそのまま成長した姿に間違いなく、思わず胸が高鳴ってしまう。
「なんだよ、そんなに気に入ったのかよ……。まあ、いつでも来てくれていいんだけどさ……」
そういって背中を見せたその姿は朝と変わらぬ裸エプロンだった。
気に入ったのはそこじゃないんだけど……
「もう、なんて格好してるんですかっ!」
「いやー、暇だから夕飯作ってたんだけどさ」
「だからって何で裸なんですかっ!」
「えー、こういうの好きだろう?
「嫌いじゃないけどさぁ、折角あこがあれの
「あー、これか……。似合ってるのか、これ。
「そんなことないよ。似合ってるよ、
「まあ、
「おかえりー、
「
「
「そうだ、料理の途中だったんだ」
「何作ってるの?」
「ポテサラだ。ミートローフももうすぐ焼きあがるぞ! あっ、冷蔵庫の食材を適当に使わせてもらったからな」
「それは構わないけど。ミートローフか、楽しみだね」
「そうか!」
見た目は見違えるほどだし、料理も得意、
性格は……、明るい
そう思う
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