03.05.家訓
「
時々
今度は家訓か……
生まれてこの方、家訓など聞いたこともなかった。
「家訓第一条、全員が嫁」
こんなところも含めて可愛いんだけどね、
「ちなみに法的な意味は伴わない。その場合は妻と呼ぶべき。オレの嫁ならぬ空の嫁。他の嫁を出し抜いて入籍しようなどと考えないこと。皆んな平等」
これ、僕が言ってるんじゃないからね
でも実際誰かを選ぶなんてできないかも……
「あたいも……嫁って事でいいのか?」
「嫌なら無理にとは――」
「嫌なわけあるかっ、嫁になる、あたいも
ニヤニヤしながら体をくねらす
「家訓第二条、産むなら自己責任。妊娠を望むなら止めはしない。でも
一条といい二条といい、僕って最低な奴じゃん……
でも妊娠って……
「
僕の子供……
生まれてくるんだ
母さん、孫が生まれるんだよ!
「陰性だったっていったじゃないですか。忘れちゃったんですか?」
なんだ……
新たな生命の誕生に期待してしまった
「そうだった。そういうことなので条件は皆同じ。自己責任。ちなみに
そういって象のパッケージを取り出す
「買うならこのサイズ。今日は特別にあげてもいい」
一つ取り出して
「いや、今日は安全日だ。生がいい」
「そう。続いて第三条、夜伽は
僕の名前が出てきてる時点で
などと思っても決して口にはださない。面倒臭いことになるだけだから。
「誰と寝るかは
自慢げに胸を突き出す
「さっきから思ってたんだが、顔に似合ってないな、それ」
「脱いだらもっと凄い」
「そうか……」
「お、大きければいいってものじゃないですから……、
別の観点もあることを必死で主張する。
「第四条、浮気禁止。変な病気をもらってこられても困る。
「そんなの言われなくても当然です」
「あたいも文句はない。
「
僕だけ甘いんだ……
そんなことするつもりはないけどね
「第五条、嫁を追加するには厳正な審査が必要。容姿、性格、性癖を考慮して
独断と偏見っていうんだよ、それ……
「追加って、どこまで増やすつもりなのですか?」
「取り合えず五人。そういう約束」
「五人……、そういう事ですか……」
約束……、それって
「それならもういいんだよ。
「そうなの? でも気が変わるかもしれない。第五条は重要。ちなみにこの家訓は
誰なんだよ……
そう思った
「それから、その髪型は
「そうか……、わかった、
「任された。家訓は以上、はじめて」
「四人でするのか……、経験ないけどまあいいやっ」
「嵐にめげずにやってきた気持ちに敬意を。
「ずるいっ、私だって二人だけでしてみたいもん!」
「だったら二回目は
「何でですかっ!」
「冗談、四回目は全員で。時間はたっぷりある」
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