03.03.落胆
必死でたどり着いた
このドアの向こうに
あたいの事気にしてくれてんなら、あたいから告ってやる
告れなくてウジウジしてんなら、あたいから告ってやるよ
だから、あたいと……
「来てやったぞ、
ドアが開いた。だから
しかし、そこに居たのは
部屋を間違えた?
隣だったかな……
そうであってほしかった。だが現実は厳しい。
「やっぱり
中から別の女の声がする。
その女は
あれ……
二人も?
そんな事って……
そうか、派遣型の風俗……
なんだ、我慢できずに呼んじまったのか
そう自分に言い聞かせる
「
目の前の女も
何か馴れ馴れしいな
初めてじゃないんだろうか……
それにセフレって……
あたいは
そんな事まで話しちまってるのかよ……
「そうなんですか?
何か嫌そうだな
金貰ってエロいことするだけじゃないのか?
「違う……と思うんだけど」
「取り敢えず風呂でも入るといい。話しはそれから」
半裸の女に浴室へと案内され、わけも分からず湯に浸かる
三人分……
一緒に住んでるってことだよな……
風呂から出ると、さっきの女に男物のTシャツと下着を渡される。
「セフレなら
セフレじゃねえけど
リビングに向かうと、そこには
「
「やはり例のセフレ。
「違うって、彼女は
「セフレ」
セフレだからいいだろうと言いたいのだろう。
「だから違うんだって。彼女は中学の同級生で別に何もないから」
「何も……」
そうだよな……
あたいのことなんて……
なんだよ、またしーちゃんにやられちまったぜ
あたいに恨みでもあんのかよ……
「落ち込んでる。嘘は良くない、
「ごめんごめん、何か邪魔しちまったみたいだな。ちょっと顔見に来ただけだからもう帰るわ」
そのまま出ていこうとする
「台風で電車も止まってしまっています、帰るなんて無理ですよ。それに……、態々
いいわけねえよ……
いいわけねえけど、どうにもできないよ……
「
「そ、そうだね。空いてる部屋もあるし、そうしなよ
「布団がない。一緒に寝るか?」
一緒にって、なんだそれっ
そんなの……
「じゃあ……、お言葉に甘えて。でも隅っこで丸まって寝るから布団とかなくても平気だから。お楽しみの邪魔は……したくないし……」
二人も同時に……
何?
もう、どうなってんのかわかんねえよ……
「ねえ、少し話しませんか?」
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