高校3年。陸上部として最後の試合に臨む主人公。これまで彼はトラック上の主役だった。今日もまたそうなるだろうと心躍らせていたが――。ランナーの心情と同時に、ゴール後に待っていた主人公の運命の描き方がよかったです。きっと主人公の青春はリアルではあるあるなのでしょう。その分、対戦相手の尊さと主人公の後悔が際立っているように感じました。報われる者は、皆努力している。